お金にこだわることが競馬への礼儀1

JCDがつつがなく終了した。
酒井学騎手のこらえた苦節を思うと、まず拍手を送りたい。
ニホンピロアワーズをちゃんと買い目に入れられて嬉しく思う。もっとも、この馬を入れたのには訳がある。もちろん前走内容、脚質、展開などを自分なりに考えたことは確かだ。

だが、東スポの虎石。

この人のことは詳しく知らない。
分かっているのは、今恐ろしいほどの的中街道を驀進していること。記者の予想は参考程度に留めるのが通常だが、この人の本命、対抗は注視しておきたい。それほどまでに今、ツイている。ギャンブルでなじみの深いこの「ツイてる」という言葉、これは、正式に書けば「憑いてる」、つまり、幸運の神さまが降臨しているということだ。連続して勝っている人間の言うことを聞かない手はない。東スポを読まれた方ならよくご存知と思うが、虎石氏のJCD本命はニホンピロアワーズ。優勝馬だ。
馬券を最後に決定するのは自分だという事実に変わりはないが、聞いておいて損はない情報だと思う。

JCD以外特に何もしていないけれど、なぜか、なぜだか妙に全身が疲労している。手が熱く、今にも眠りこけそうだ。不思議な感覚。体が床に沈み込みそうだ。

その前に、これだけは自分へのメモとしても書いておきたい。

この二週、ほんの数レースずつしか競馬ができなかった。
その中で三回、おなじことが起こった。

「単純にボックスにしておけば十分な利益があったのに」

競馬にたら、れば、無し。よくわかっています。
それでも、この少ないレース回数の中で三回も起こると、さすがにどういうこっちゃこれは？と思ってしまう。

ハイライトは昨日。中山10R、もはやフォームになりつつある、三連複軸一頭四点マークを買った。
勝った五頭がすべて掲示板に入った。予想は的中。しかし配当はゼロ。肝心の軸馬が四着だったからだ。配当もそれなりだっただけに悔しさが募る。

また、軸一頭四点マーク、つまり「五頭に絞る」という自分の中の縛りのために、軸は馬券内でも、外した一頭が二着だった例もある。結果論とはいえ、六頭ボックスで十分満足な利益は出た。

今日のJCD、これも結果論と一蹴されることを承知で書かせてもらえば、五頭に絞るために、最終的に二頭削らなければならなかった。その二頭は、ホッコータルマエとワンダーアキュート。本当だと主張したくて携帯で馬柱の検討跡を撮影してみたが、どうしてもうまく写らず、やっていることの虚しさにも気づいてやめた。
今回はたとえ七頭にしていても、軸は絶対にエスポワールシチーだったので、外れには変わりがない。しかし資金に余裕があったら、確実に軸一頭六点マークしていただろう。
単純に七頭ボックスで買っても、十分すぎる万馬券。結果論と言い聞かせ。

ちなみにエスポワールシチーは果敢な競馬をした。あのペースで逃げるとは。1000m通過時点で最後に差されることを確信した。控えた先行馬、差馬の格好のマークにされてしまったように見えた。番手で控えることができれば結果は違ったはずで、このレースのみで「世代交代」とするのは早計かと思う。いつか世代は必ず交代するにせよ。トランセンドは力負けの感が否めない。
そしてイジゲンはまたまた、また出遅れた。出遅れて入着できるメンバーではない。あと、直線はもう少し長いほうが合っている。距離は1600m〜1800m。マイルがベストか。まだ三歳。これからこれから。どんどん相手が強くなっていく舞台で、発馬がなんといっても鍵。毛色が特殊だからレースが見やすい。


つづく。