週刊大衆と私と仲間たち

こんばんは。
アクセス数というのが1000を超えました。
なにか分からないけど幸せハッピーな気分です。

今日、俺が、特にすることもないのでルマンド食べながらコーヒーをすすっていると、大切な友人からメールが届いた。大学を卒業してから親交が厚くなったという珍しいパターンの男で、学生の頃から出版社に出入りし、今は編集者や雑文を書く仕事をしている。非常に器用で、また人当たりが柔らかな、いい顔をしているので、こういう仕事にはうってつけの人物だと思う。現場で働いている人間の言葉というのは強く、実感に基づいていて興味深い。
彼とは音楽を通じて知り合った。彼のバンドはインストで、一口では言い表せないような、近未来的で懐かしい、進んでいるようで普遍性があるというか、実験的でもあり、とにかく面白いことは確かだ。今度アナログ盤をインディーズでリリースするというので、記念ライブパーティーのお知らせがメールに届いた。一月に会って以来、音沙汰もなかったのによくぞ覚えていてくれたものだ。
彼が俺の文章を読み、「お金にはあんまりならないけどCDレビューの仕事がありますよ、これだけ書けるんならやってみては」と誘ってくれたこともある。体調の都合で泣く泣く断ってしまったが。それでも、「大杉さんは”諦めてない人”だから。必ずいいものが書けますよ」と一月に会ったときには長いこと話し込んだ。彼自身、自分で小さな雑誌を企画、販売したり、すでに文章で金をもらっている。俺はいいアドバイスを山ほどもらった。
まだまとまった形のものを読んでもらえていないのが心苦しい。

ところで10日発売の「週刊大衆」に、彼が記事を寄せている。
そうですか…ついにそこまで上りつめましたか…と、感慨もひとしおである。
記事がまた最高で、まだ読んでいないが、「12月21日世界滅亡マヤの予言は本物か！？21日は名古屋に逃げろ！」というこれ以上ないほどアホな記事で、超古代文明、オーパーツ関連には多大なる興味を持つ俺にとって、ぜひ購入して熟読したい文章だ。たしか前は経済誌にいて経済関連の記事書いてたような気もするが…、やはり器用だ。そしてメールの文章がもう、素人のそれではない。彼は今でも、俺がまとまった作品を書いて、持ってきてくれる日を待っている。ルマンドくわえながら「あ、オリオン座きれい」などと言っている場合ではない。ないがオリオン座はきれいだ。あの真ん中の三ツ星と、エジプトの有名なギザの三大ピラミッドは同じ位置取りに存在している。ライブの日はバイトで行けない。すまん。泣けるよ。俺は今東京にいなきゃいけないんだ。

そういえば、これは別の話だけれど、友人のバンドの曲がCMに使われていた。
大きなロックフェスにも出ているそうで、昔ライブでやたらとうまいサポートギターを弾いてくれたことを思い出す。俺シャウト専門。リーダーはアキバ君という人で、本当に秋葉原に住んでいたことがあるという、誰が欲しているか分からない豆知識をここに記す。新宿二丁目の小さなライブハウスで四年か五年前顔を合わせたのが最後だと思う。すげえいい男だった。ガンガン売れてくれ。

俺の友人は、某レコードレーベルに勤めていたり（以前CD買ったらそこのレーベルだった）、冗談かと言いたくなるようなでかい会社でテレビ番組を作っていたり、IT業界では知らない人のいないらしいところでなんかのプログラムを組んでいたり、蜷川幸雄の舞台に出て「この間宮沢りえに抱きついた」とか言っていたり、コンビニで夜勤しながら本気でアイドルの追っかけをやっていたり、もうなにがなんだか分からないが、彼ら、彼女らに言わせれば、「お前が一番謎だよ」と言われそうな気がする。

俺は何をやっているのだろうか？
沈黙のまま微笑しているよ。
もがいてもがいてもがいてもがいてもがいて。
先月、一番近しい友人に会った時、泣いた。
友人はぴくりともせず「泣いて構ってもらえるのはかわいい女の子だけ。結果を出すしか道はない」と言われた。
「そうだなあ」と俺は言って、二人してアボカドマグロ丼という女子っぽい飯をもそもそ食べた。