15年ほど前に小説を書いて公開していた時

15年ほど前に小説を書いて公開していた時期があった。
100人ほどの読者がつき、ネットの定番として読者の間で勝手にケンカを始め、ずいぶんと肩身の狭い思いをした。
が、何よりも傷ついたのは、完成が遅れて過去の話を再掲載したところ、前回はベタ誉めした読者がそれをすっかり忘れて今度は滅多叩きしてきたこと。そして、その読者は決して頭のおかしな輩ではない、ごくごく普通に感想を返すだけの、目立つこともない一人だったことだ。
ごく普通の読者が狂うということは、マジョリティは皆狂っているということだ。誰も何も考えていないし考えるつもりもないのに、無意識に振ったサイの目に合わせて適当な屁理屈を並べ、自分だけが何かを考えたつもりになっている。
それ以来、人の考え、感想というものを信用しなくなった。

この信念のおかげて、スロットで喰っていた時代、思い込みに振り回されずに事実だけを重ねて勝てていたんだと思う。

さて、競馬の話。
馬券術、予想という名の録音再生は後を絶たない。
何もわかっていないことをわかっていない間抜けのでっちあげた理屈なんぞ、還元率72.25?80％を前に何の役に立つものか。
理由なんて必要ない。この数字だけで全ての予想はインチキだと断言できる。