考えれば考えるほど、自分がいかに何も知ら
考えれば考えるほど、自分がいかに何も知らないか痛感する。
知らないことを知ることを繰り返し、ふと辺りを見渡すと、人間が誰もいなくなっていた。
自分語りに入るが、私は人の声を聞くと頭に文字が浮かび、その文字を読んで内容を理解する。逆に、文字を読むと人の顔に見える。
外で聞く人の言葉はカタカナの細いゴシック体で流れていき、ネットの文面からはヘラヘラとあざ笑う表情ばかりが見て取れる。
プログラミングされた通りにレスポンスを返す機械人形と、ケラケラと揺れながらノイズを撒き散らすおもちゃ。
もう見飽きた。