競走馬生産を支えるのは、「子は親に似る」

競走馬生産を支えるのは、「子は親に似る」という一点への信仰に他ならない。
そこに生産論、引いては血統論の科学的根拠など存在しない。
前提の真偽が不明であれば結論は全て真偽不明である。
よって世にまかり通る血統の全てはインチキである。

もっとも、これは品種改良の根底であるので、より良い種を残す手法としては人類史上において経験的に証明されてきている。
ただしそれはあくまで品種改良の手法であって、一頭の予想もどきに使うためのものではない。
つまり血統予想とは、目的とはまるで関係のない理屈を混同させることで実態を煙にまく詐欺以外に何物でもない。