★ｱｸｱ む〜すｽﾎﾟｰﾂ 海外特別号★

◆◆25S ﾌｫｱ賞 展望◆◆


世界一決定戦｢凱旋門賞｣の予選となる｢ﾌｫｱ賞｣と｢ﾆｴﾙ賞｣が明日ﾌﾗﾝｽで行われる｡
ﾆｴﾙ賞には宝塚記念を制した『ｸﾞﾗｳﾝﾄﾞﾏｰｽﾞ(牡4 まぁぁ厩舎)』が出走する｡ﾆｴﾙ賞へ出走が期待されたﾌﾞﾚｲｸｽﾙｰ(牡3 む〜す厩舎)は残念ながら既にﾀｰﾌを去っている為､未出走となった


ｸﾞﾗｳﾝﾄﾞﾏｰｽﾞは第三組の大外8枠10番に決まった｡前売りの段階では単勝2.5倍の一番人気と現地でも高い評価を受けている

牝馬の登録が半数以上の6頭となり注目は斤量差か｡馬場は前日の雨により悪くなる可能性もあるが､道悪の宝塚圧勝からも大丈夫だろう



調教師
『宝塚記念を勝ってからはこのﾚｰｽを目標に馬を調整して来ました｡国内でのﾚｰｽでは強さを十分にｱﾋﾟｰﾙ出来ました｡こちらに来ても順調で宝塚記念以上の出来での出走になると思います｡作戦や位置どりは最後まで悩みましたが､あまり早く動き目標にされない様にとｼﾞｮｯｷｰには伝えてあります｡直線勝負になると思われますので､あとはこの馬の力を信じたいですね｡今まで､幾度となく海外の壁に跳ね返されてきましたが､今回こそと思ってます｡まずは予選突破をし､凱旋門賞へｷｯﾁﾘと駒を進め､ｱｸｱに吉報を､と思ってます』


陣営からは自信にみなぎるｺﾒﾝﾄを頂けたが､ここまでの道のりは苦難の連続でもあった｡


ｱｸｱで頂点を極めた陣営だが､海外遠征では全く結果を出せずいた｡そして迷走が始まる｡徐々にGIでの成績も下がりｱｸｱの勢力は一変､戦国時代を迎えた｡繁殖理論の変更｡新しい配合での失敗の連続｡ｸﾗｼｯｸでは無縁となり､古馬芝GIでも女傑ﾋﾒｼｬﾄﾙ以降は主立った馬は出せていなかった｡そこへ一筋の光が差したかの様に誕生したのがｸﾞﾗｳﾝﾄﾞﾏｧｰｽﾞだった｡

ｸﾞﾗｳﾝﾄﾞﾏｧｰｽﾞはまだ成長途上の段階でｸﾗｼｯｸ菊花賞を制し､久々の大物誕生の期待が高まってきた｡年明けは思うような成績が出せなかったが､大阪杯から走りが変貌｡徐々にこの馬らしさを取り戻し､目標の宝塚記念を制覇した｡

華麗にｱｸｱのTOPをひた走って来た陣営とは思えぬ､泥臭さをこの馬には感じる｡これまでのﾌﾟﾗｲﾄﾞを捨て､まるで陣営の勝利への執念が乗り移ったかのようである｡今までの陣営と違う新しい陣営の序章が明日始まるのかもしれない



ｱｸｱの悲願達成に繋がる重要な一戦､明日そのｹﾞｰﾄが開かれる｡期待したい!