★別冊★むーすスポーツ 香港特集号★

明日香港国際競走がｼｬﾝﾃｨﾝ競馬場で行われる

そのうち香港Ｃに出走する二頭の牝馬に取材を試みた


ｼｰｽﾘｰﾐﾙｸ(牝5 なおれっど厩舎)はﾍﾗｸﾚｽﾜｰﾙﾄﾞに所属､国内外のGIを8勝するなど国内では絶対女王として君臨している

まだ記憶に新しいが昨Sの香港Cを勝利しﾄﾞﾊﾞｲDFにも挑戦(5着)した同馬｡今回は史上初の香港Ｃ連覇に向け再び海を渡っている｡昨Sほどの出来にはないかもしれない､と陣営は言うが､調教での動き等は素晴らしく､さすがと思わせるものがある｡

前人未踏の海外GI連覇に向けｼｰｽﾘｰﾐﾙｸは再び香港の地を疾走する

この馬の物語の最終章は記録にも記憶にも残るものとなるだろう






もう一頭は､ﾌﾟﾗﾝｾｽｸﾚｰﾙ(牝4 あいまーる厩舎)

美しい白毛の馬体､纏められた上品なﾌﾞﾛﾝﾄﾞﾍｱｰ､貴賓に溢れたその姿で国内外にﾌｧﾝが多い同馬｡こちらに来ての取材も多く話題を呼んでいる｡
GI勝ちは天皇賞(秋)のみだが､強豪ﾍﾞﾃﾙｷﾞｳｽﾜｰﾙﾄﾞのﾊｲﾚﾍﾞﾙな一戦を勝ち抜きここに駒を進めてきた逸材だ｡22戦5勝の成績が示すとおり若干勝ちきれないﾚｰｽも多いが､今まで幾多のGIﾚｰｽでも上位争いを演じて来ており､ﾜｰﾙﾄﾞﾚﾍﾞﾙを考えれば優秀な内容とも取れるだろう｡

こちらには1週前にｱｸｱﾏﾘﾝ代表のｸﾞﾗﾝｼｪﾙﾄﾞ(香港M出走)と共に入国｡その後も二頭での調教で念入りに調整された｡状態は天皇賞の時ほどではないがGI出走に向けて現状での最善を尽くしたとのこと｡あとは各ﾜｰﾙﾄﾞにいる､この馬のﾌｧﾝの後押しがあれば予選突破も夢ではないかもしれない


純白ﾌﾞﾛﾝﾄﾞの華麗な王女が強豪に立ち向かい異国の地を疾走する｡

白毛による海外制覇は稀な事｡偉業達成に向け今､羽ばたいていく




近年､牝馬による海外制覇は非常に多く､今回取り上げさせて貰った馬以外にも有力馬は多数存在する｡果して牝馬有利の通説通りの結果となるのか見物である


決勝ﾄﾞﾊﾞｲの地に向けた運命の一戦が明日行われる｡
予選全10ﾚｰｽ｡どのﾚｰｽも熾烈な熱き戦いとなるだろう｡ﾚｰｽを楽しみに待ちたい