淡い想い

ふと10年ほど前の事を思い出した

ある夏の日の朝6時過ぎ 前夜に友達の結婚決めちゃった祝賀会(単なる飲み会)で冷酒を飲み過ぎ廃人状態で最寄りのコンビニまでポカリを買いに

ポカリ二本と液キャベをレジに その瞬間 激しい頭痛に襲われ動きが止まる廃人
間髪入れずにレジの向こうから
「どうかしましたか?」
店員の声に力無く
「昨夜呑みすぎて」
と廃人は言ってレジに目をやるとそこには笑顔の天使が
しかし廃人には精一杯の苦笑いで応えるしか術はなかった 会計を済ませ帰る際、天使のとどめの一言
「気をつけてくださいね」
廃人は心のなかで『惚れてマウヤロ?(byチャン河合)』と叫びながら やはり精一杯の苦笑いで店を後にした
その日は愛のポカリを口にしながら泥のように眠った

一週間後の朝 なんとなく早起きして天使のいるコンビニへ 入るとすぐ
「いらっしゃいませこの間は大丈夫でしたか」
と満面の笑顔で問いかけてきた (憶えていてくれたんだ)廃人は喜んだ
「先週は見苦しいトコロに見せちゃって恥ずかしい」
とおどけてみせそこから毎週のコンビニ通いが始まった
コンビニ通いが始まって間もなく街中で天使を発見
天使は徒歩廃人はクルマ 天使も気付き何時もの笑顔で手を振ってくれる 廃人のココロは蕩けながら 照れ笑いを装い何故かピース
それ以来 何度か遭遇を繰り返し コンビニでの立ち話も結構盛り上がった

しかし幸せな日々は長くは続かない
『コンビニ閉店のお知らせ』
そして天使の最後の出勤日 いつもと違い他の店員も居るため話ができない
「なんか寂しくなるなぁ」
と廃人
「大丈夫また会えますよ」
と天使満面の笑みで言った
これは次に会った時がチャンスだ廃人は思った

それから1ヶ月ほど…あれほど出会えていた街中でも全く会えなくなっていた
そしてそこには諦め始めた廃人

しかし交差点で信号待ちをしている時 向こうで待っているのは天使のクルマ
天使も気付いたようでいつも通り手を振ってくる しかし何か違和感が…
横に男が乗っていた 男も軽く会釈をしてきたその顔はどこか勝ち誇っているようだった

廃人は折れた心を隠して全力で爽やかな笑顔を作りやっぱりピース
バックミラーの小さくなっていく天使の車をただ見つめるだけだった…


fin


ぞの「ってな感じでどうだ?」

ラブゴーズオン「15点」
ぞ「エッ」

オン「確か恋の話を頼んだハズよね」

ぞ「名前がラブゴーズオンだから『ちょっといいコイバナ』ってことだったよね」

オン「なんにもコイバナじゃないじゃん」

ぞ「十分廃人は恋してたぞ一年半引きずってた元カノの事も吹っ切れたし」
オン「とにかく書き直し」

ぞ「じゃあ昼メロ…いや官能小説っぽく書いてやる」

オン「せいぜい削除されないようにね」