競輪
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2023/07/18 22:56
１０５回目の夏の物語��
昨年の甲子園大会。
東北勢初の全国制覇を果たした仙台育英の須江監督の腕時計のベルトが、鮮やかなオレンジ色をしていた。
「仙台南さんの分まで」。
オレンジ色ゎ、仙台南高校のチームカラー。
昨夏の甲子園宮城大会で、準決勝で対戦することになった仙台育英と仙台南。しかし、仙台南ゎ部員に新型コロナウイルス感染者が出たため、開催前日になって準決勝出場を辞退。不完全燃焼で夏が終わった。
その思いをオレンジ色の時計に受け継いで須江監督ゎ甲子園を戦い抜いた。
そして今夏。
仙台南高校と仙台育英ゎ順調に勝ち進めばベスト４で当たる。あと２勝まで来た。
３回戦。仙台南の相手ゎ塩釜高校。
２対２の同点で向かえた土壇場の九回、２死一塁の場面で２連続のタイムリーエラーが出て２点を勝ち越された。
そのまま、２対４で塩釜高校が勝利。
戦いを終えて、キャプテンの熊沢君ゎ仲間のエラーをかばった。
「粘り強く戦うことをずっと意識してきた。全力でやった結果なので、ミスが出たのゎ仕方がない」。
最後の夏ゎ晴れやかな表情で締めくくった。
「今年ゎ全力で戦い切れました」。
仙台南高校。
完全燃焼の夏が終わった。
(おしまい)
- ロナ
