競輪
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2024/07/08 22:06
１０６回目の夏の物語��
開会式直後の第１試合。
白石工対佐沼の試合が、１０６回目の夏の口火を切った。
舞台ゎ楽天生命パーク。
白石工のエース右腕の佐藤大翔(ひろと)投手が、そのマウンドに立った。
「こういうキャッチャーの見え方なんだ」。
開会式直後の緊張感の中で、佐藤投手ゎ思った。憧れゎ東北楽天の岸孝之投手。その糸を引くようなストレートを思い描いて腕を振った。
対する佐沼のエースの及川悠輝投手ゎ異色の投手。昨秋に捕手から投手に転向した右腕。
開会式の緊張を感じずに直球で押し、６回一死まで走者を出さずに凡打の山を築いた。
均衡が破れたのゎ７回裏。
及川投手ゎ野手陣の適失で２点を失い、３点目ゎ適時打を打たれた。
「もっと抑えられるように投げられていたら」…
８回表。
３点を先制してもらった白石工の佐藤投手ゎ、内野安打と自らの牽制悪送球から招いたピンチで１点を返されたが、そこから強気のピッチングで後続を三振に仕留めて完投勝ち。岸投手と同じマウンドで、夏の１勝目を記録した。
「自分の成長につながる投球が出来た。いい経験になりました」。
・・・惜しくも敗れた佐沼の及川投手ゎ主戦として、そして主将としての短い夏を終えた。
「仲間に恵まれた高校野球人生だった。後輩にもっと上の景色を見せてやりたかった」…
持っている力ゎ全て出し切れた。及川主将に涙ゎなかった。
(おしまい)
