競輪
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2024/07/22 22:41
１０６回目の夏の物語��
1回戦から準決勝まで全5試合に先発し、仙商旋風の立役者だった主戦の大友投手。
対聖和学園戦ゎ初回から苦しいマウンドとなった。
タッチアップで1点を失うところを、走者がホームベースへのタッチを認められずに幸運の0を刻む。
その裏、味方に先制してもらえた直後に逆転を許した。
その後も走者を背負いながらも試合をメイクして迎えた5回。連打と犠打失策で無死満塁のピンチを迎えたところで交代を告げられた。
「任せたぞ。お前ならできる」。
後輩の左腕井口投手にゎ笑顔でボールを手渡す。
その井口投手が3ランを打たれて1―6にされ、試合が決したかに思えた。
しかし、まだ仙商旋風ゎ終わらない。
その裏に打線が集中打を浴びせて5ー6。6回にゎ聖和学園に1点を追加されても応援席に背中を押されて7回にゎついに7―7の同点とした。
ファイト仙商が何度もこだまし、スタジアム全体が仙商を後押しするような雰囲気となったが、8回に2点を勝ち越されて無念の敗戦。赤い旋風が終わりを告げる。
35回2/3、472球を投げ、最後ゎベンチで声援を送り続けた大友投手の夏が終わった。
「仲間のおかげでここまで来られた」。
大熱戦の試合終了後、スタンドからゎ温かい拍手が送られた。
心地よい風が日焼けた頬を通り抜けて行った。
(おしまい)
- タッチアップ
