競輪
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2025/07/12 22:18
１０７回目の夏の物語��
7月11日(金)
仙台西の部員は12人。
練習試合でもほとんど勝てないチームが、7回、ついに同点に追いついた。
「いつもですと、リードされるとズルズルといって(負けて)しまいます」(仙台西、原正美監督)
きっかけは3点を追う五回に、チャンスでセーフィティバントを三塁線に転がした金山颯太主将(3年)のヘッドスライディングだ。高校野球生活で最初で最後のヘッドスライディングの判定がセーフとなって1点を返す。主将の執念がナインを鼓舞し、試合を振り出しに戻すきっかけとなる。
「よく振り出しに戻したと思います。本当に最後まで粘りをみせて、よく戦ってくれました」
原監督は、選手たちの成長を感じた。
エースで主将の金山選手。その後に味方失策から決勝点を奪われた時にも、浮足立つナインに「悔いなくやろう。全力で楽しもう」と励まし続けた。131球を投じ、8回7失点(自責点6)完投。松島打線に14安打を浴びた。
昨秋、一度連合チームに参加した経験から、一丸となって戦うことを学んだという。
「同じユニホームを着て、最後まで野球ができて良かった」
金山主将の最後の夏が終わった。
(11日、第107回全国高校野球選手権宮城大会1回戦 松島7―4仙台西)
