競輪
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2025/07/18 23:35
１０７回目の夏の物語��
７月１７日(木)
昨年、仙台育英を破って宮城の頂点に立った聖和学園が、初戦で姿を消した。
中盤まで息詰まる投手戦を展開。先発の高橋歩主将は、５回まで完璧に仙台商業打線を抑えていたが、６回に１死一、三塁のピンチを迎えて王者が受け身になった。スクイズで先制されて守備にもほころびが生じる。最少失点で切り抜けようとしたが、仙台商業の勢いを止められなかった。
昨年の準決勝。聖和学園対仙台商業戦。
序盤に聖和打線が爆発し一方的な展開になりそうだったが、仙台商業の驚異的な粘りで一時は同点となった。球場全体が仙台商業のうねりに呑まれそうになっていたが、最後は仙台商業がエラーで自滅した。
１年経って、立場は逆転していた。
六回に打者一巡の猛攻を受けて５失点。仙台商業の執念が爆発した。
「警戒していた打者に打たれた。相手が上だった」
昨夏、悲願の甲子園初出場。あの夢舞台で試合をする先輩たちの勇姿を、高橋歩はベンチで見届けていた。主将となった今年は、２連覇を期待されるプレッシャーと戦いながら、懸命にチームを引っ張った。
「最後の夏に１勝するのは、簡単ではなかった。仲間たちに感謝したい」
大粒の涙が止まらなかった。
（17日、第107回全国高校野球選手権宮城大会2回戦、仙台商5ー0聖和学園）
