競輪
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2025/07/20 01:00
１０７回目の夏の物語��
７月１９日(土)
大会屈指の右腕、柴田の阿部快投手は三回までわずか１安打と上々の立ち上がりだった。熱中症対策のインターバルが、阿部投手のテンポにわずかなズレを生じさせた。
四回表の仙台育英。
内野安打と四球で無死一、二塁のピンチの場面で、阿部投手は「様子を見ようとした高めの直球をうまく打たれてしまった」と悔やんだ。
４番川尻選手に２点適時二塁打を浴びた。
昨夏も準々決勝で仙台育英とあたり、5―1で敗退。阿部投手は途中登板し２回無失点だったものの、１年越しの雪辱に燃えていた。
最速147キロの好投手だが、マウンド上での振る舞いが課題だった。味方に失策が出ると表情に出て、雰囲気を悪くしてしまう。安井大悟監督から「今の君のピッチングでは周りはついてこない」と説かれた。
迎えた今夏、味方の失策で走者を出しても淡々と投げ続けた。言動で引っ張るのが苦手なので、自らの背中でナインを引っ張った。
強力打線の仙台育英を９回２失点に抑えたが、力投が実らず３回戦で涙をのんだ。
「四回だけ制球が乱れてしまった。仙台育英と戦い、最後まで粘って散ることができたのでよかった」。
試合後、中学時代に共にプレーした仙台育英の今野選手に声をかける。
「今年こそ甲子園に行けよ」
最後は、笑顔で球場を後にした。
（19日、第107回全国高校野球選手権宮城大会3回戦 仙台育英2―0柴田）
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