競輪
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2025/07/23 00:20
１０７回目の夏の物語��
仙台育英対東北。
宮城のライバル対決に、石巻市民球場は満員となった。
３年連続で仙台育英の前に敗れている東北は、０ー１で迎えた五回に逆転。ムードが一気に東北に傾きかけた。しかし、仙台育英が七回に流し打ちの連打で再逆転。八回に一死二、三塁のチャンスを迎えるもあと一本が出ずに敗れた。
七回途中３失点（自責点２）の東北の主戦川原は、「仲間が取ってくれた２点を守り切れなかった」とうなだれた。
最速１４７キロの直球を誇る右腕は、六回までわずか１安打と仙台育英打線を完璧に抑えていた。だが七回、気温が３１℃を超える中で河原の何かが狂いだした。
仙台育英の流し打ちの３連打で同点とされ、なお無死一、三塁。強打の６番高田を迎えた。「変化球で逃げたくない」。捕手越田の要求に首を振って直球を選択。球威、コースとも甘くなかった渾身の一球は、小フライとなって中前に落ち、決勝点となった。「もう少し冷静になっていれば、同点までにしのげたかもしれない」。
今年２月に上手投げから横手に転向した。けがからのリハビリに励む投手の林から「チームを甲子園に連れて行ってくれ」と献身的なサポートを受けながらフォームを改造。球速も５kmも増して、ついに東北のエースになった。
「林君のおかげで、相手を苦しめるまで成長できた。勝って恩返しをしたかった」｡
- イバル
