競輪
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2012/02/06 14:14
競馬偉人伝 8 谷水信夫
タニノハローモア・タニノムーティエ・タニノギムレット・ウオッカのダービー馬4頭など数多くの活躍馬を輩出してきた谷水氏所有のカントリー牧場が近代競馬150周年という日本競馬界節目の年を迎えるにあたり近日中に廃業・岡田スタッドに売却されるとの事で急遽、偉大なるオーナーブリーダー谷水親子の辿ってきた足跡を紹介します。
まず雄三氏の父・谷水信夫氏は1912年和歌山生まれで大阪で鉄工所を営んでいましたが空襲により京都に移り運送業を経て再度鉄工所「マルナカ制作所」を興し当時人気のあったポン菓子製造機を量産、財を成すと1948年国営競馬の馬主資格を取得・この頃から競争馬を所有しています。1950年の朝鮮戦争による朝鮮特需での更なる好景気で娯楽産業に進出した信夫氏はゴルフ場経営の為に1959年タニミズ企画を創業・1961年には滋賀県に皇子山カントリークラブを開場・そして1963年に北海道静内にカントリー牧場を興し馬産にも関わっていくようになります。するとカントリー牧場は初年度生産馬からいきなり皐月賞馬(マーチス)・ダービー馬(タニノハローモア・信夫氏所有)を送り出し1970年にはタニノムーティエ(皐月・ダービー二冠馬)を輩出するなど一時代を築き上げます。信夫氏は馬産に携わるにあたりテシオ亡き後のドロメロズ牧場にも足を運び見学・リディア夫人から馬産に対する指南を受けており、ムーティエでダービーを優勝した際のお礼に博多人形をプレゼントしており、リディア夫人はドロメロズ牧場の自宅に大事に飾っていたそうで、信夫氏の馬産に対する真摯な姿勢が伺え、カントリー牧場立ち上げ当初の成功はなるべくしてなったと言えるのではないでしょうか。しかし1971年信夫氏が鍼灸院に向かう途中飲酒無免許の車にひかれ急逝し父の事業を長男雄三氏が引き継いで後のカントリー牧場は苦難の時代を迎える事になります。
- タニノハローモア
- タニノムーティエ
- タニノギムレット
- ウオッカ
- マルナ
- マーチス
- リディア
- ムーティエ
