競輪
82件のひとこと日記があります。
2012/07/19 23:30
競馬偉人伝 10 ﾀﾞﾆｴﾙ・ｳｨﾙﾃﾞﾝｼｭﾀｲﾝ
ﾋﾞｭｰﾃｨｰﾊﾟｰﾗｰ・ｲｷﾞﾘｽ電撃移籍で久しぶりに注目されてるｳｨﾙﾃﾞﾝｼｭﾀｲﾝ家ですが、先代ﾀﾞﾆｴﾙ・ｳｨﾙﾃﾞﾝｼｭﾀｲﾝ(1917〜2001)の頃は歴史的名馬をｺﾝｽﾀﾝﾄに送り出すまさしく名門でした。
1875年に絵画販売会社を創業したﾄﾞｲﾂ系ﾕﾀﾞﾔ人のｳｨﾙﾃﾞﾝｼｭﾀｲﾝ家跡取りとしてﾌﾗﾝｽ・ｴﾘﾝﾇで生まれ育ったﾀﾞﾆｴﾙは父親の事業を相続・成功させ世界各地に自らの画廊を展開します。 日本にもﾀﾞﾆｴﾙの画廊『ｳｨﾙﾃﾞﾝｼｭﾀｲﾝ東京』が千代田区丸の内3丁目の国際ﾋﾞﾙにあるみたいです。蛇足ですが興味ある方是非行かれてみては如何でしょうか。 最寄り駅は日比谷みたいです。
ﾀﾞﾆｴﾙは馬主としても多くの名馬に恵まれています。
ｱﾚﾌﾗﾝｽ
(ﾌﾗﾝｽ牝馬三冠)
ｵｰﾙｱﾛﾝｸﾞ
(凱旋門賞・ﾜｼﾝﾄﾝDCｲﾝﾀｰﾅｼｮﾅﾙ・ｱﾒﾘｶ殿堂馬・JC2着)
ｱﾙｶﾝｸﾞ
(BCｸﾗｼｯｸ)
そしてﾀﾞﾆｴﾙ晩年の所有馬で忘れられない、忘れてはいけない名馬、97年凱旋門を2'24'6の5馬身差でﾚｺｰﾄﾞ駆け圧勝し国際ｸﾗｼﾌｨｹｰｼｮﾝ139ﾎﾟﾝﾄﾞの評価を受け90年代最強と謳われたﾊﾟﾝﾄﾚｾﾚﾌﾞﾙ、 馬名由来が「有名画家」。画商を生業として生きてきたﾀﾞﾆｴﾙらしいﾈｰﾐﾝｸﾞで、故障さえなければ凱旋門連覇しﾚｼﾞｪﾝﾄﾞの域に到達したであろうまさしく名馬でした。ﾊﾟﾝﾄﾚｾﾚﾌﾞﾙ故障引退の4年後ﾀﾞﾆｴﾙは家族に看取られ亡くなるのですが、翌年彼のﾌﾗﾝｽ競馬界での功績を称え凱旋門前日に行われているﾛﾝﾎﾟﾜﾝ賞(Ｇ２・1600m)がﾀﾞﾆｴﾙｳｨﾙﾃﾞﾝｼｭﾀｲﾝ賞と改称される事になります。ﾃﾞｨｰﾌﾟｲﾝﾊﾟｸﾄ凱旋門参戦時に帯同した池江泰寿厩舎の条件馬ﾋﾟｶﾚｽｸｺｰﾄが2着好走した重賞ﾚｰｽこそﾀﾞﾆｴﾙｳｨﾙﾃﾞﾝｼｭﾀｲﾝ賞です。U+A0
ﾀﾞﾆｴﾙの死後、所有馬は息子ｱﾚｸ名義で大半を引き継ぎ現在のﾋﾞｭｰﾃｨｰﾊﾟｰﾗｰ移籍騒動に至るのですが、ﾀﾞﾆｴﾙもよく騎手や調教師と衝突してたようで腹いせに預託馬全てﾌﾗﾝｽからｲｷﾞﾘｽのｾｼﾙ厩舎に転厩させた事があったんだとか。ｳｨﾙﾃﾞﾝｼｭﾀｲﾝ家の伝統芸みたいなもんです。ﾀﾞﾆｴﾙの息子ｱﾚｸの最初の嫁さんｼﾞｮｾﾘﾝ・ｳｨﾙﾃﾞﾝｼｭﾀｲﾝ夫人ご存知でしょうか？ ｱﾚｸと離婚したくないが為に整形を繰り返したｺﾞｼｯﾌﾟｸｨｰﾝなんですがすさまじいです。
