素敵なご夫婦

競馬をやっていると、素敵な出会いがあり、前回はヤンキーっ娘との出会いを書きましたが、もう一人、私には大切な競馬お友達がいます。

その出会いも可笑しなものでした。

私が入っている１口クラブの15年くらい前のパーティーの時、その方は一人でうろうろしながら、いきなり私に「ねえ、貴女おひとりなの？　私も本当は主人と息子と来るはずだったんだけど、急に仕事が入って来れなくなっちゃったの。私、こういう場は慣れていないし、一緒に行動していただけないかしら。」きちっと和服を着た私よりかなり先輩の方のナンパに（なんで私は女にしかナンパされないのだろう）、「私でよろしければ。」とその時間を共有することになったのです。

初めは物静かだった彼女も、騎手や有名人の参加に大興奮。故大川慶次郎さんとツーショットで写真を撮ったり、私がカッチーとツーショットしようとしたら、「私も入れて〜」って結局３人の写真になってしまったり・・・
楽しいひとときを過ごし、住所と電話番号を交換して別れました。

その後は、お互いの愛馬を応援し、勝っても負けても電話をくださるし、自分の愛馬の横断幕をご夫婦で手作りし、その馬の出た全レースを横断幕とともに応援に行ったとのことです。
旦那様はいつもニコニコしながら首から一眼レフカメラを提げて、上手な写真を撮っていました。とても素敵なご夫婦だなぁといつも思っていました。

そんな彼女から最近電話があり、嬉しそうに「息子たちがね、私たちの金婚式の記念に船橋競馬で記念レースを作ってくれたの。」と。普段があまりにもお元気なので、金婚式の年代とは思ってもいませんでした。
「是非貴女にも来てほしいわぁ。」
これは行くしかないでしょう。
地方競馬では、お金を出して好きなレース名をつけることができるんですよね。

そして7月16日第8Ｒ、レース名は「お父さん、お母さん、金婚式おめでとう」
何て素敵なプレゼント、他人の私でも嬉しくて感動ものでした。
終始ニコニコのお二人、そして親族の方たち。「えっ、こんなところに私が入っていいのだろうか。」と思いつつ、皆さんとても気さくなので、楽しいひと時を過ごさせていただきました。
レース後は口取りも参加し、石崎俊騎手に当たり馬券にサインをしていただきました。「えっ、換金できなくなりますけどいいんですか。」と石崎騎手、初々しくて好青年。今後公営では応援しよう〜っと。

素敵なご家族に囲まれて、行ってよかったなぁと思いました。
「2歳馬、スマイルシャワーね。メモメモ、応援しているからね。」何ともパワフルな友人なのでした。