未知なるヨルダン　その2

ペトラ遺跡観光の前日、ガイドさんから「みなさん、明日は１２キロくらい歩きますから
歩きやすい靴で、お水と日焼け止めを持ってきてくださいね〜」と説明があり、えっ１２
キロ・・・下調べの甘さを感じたのでした。

ペトラ遺跡、紀元前１世紀〜紀元１世紀にアラブ民族ナバタイ人が作った巨大岩窟墓等々の
遺跡です。砂と小石の道（時に階段）を最初は元気よく、中ほどは普通に、最後は足がもつ
れながら黙々と歩き、その間に現れる遺跡をひとつひとつ見学しました。

足元は当然悪く、中山のダートより深い砂、ゴツゴツとした石ころだらけの道、靴の中は
砂だらけ、快適な散策ではなかったけれど、その壮大な遺跡にはしばし圧倒されました。
あの時代にこんなすごいものを作った技術・・・古代人の力のすごさをつくづく感じた
ひとときでした。

遺跡の一番奥にあるエド・ディル（修道院）までは疲れている私たちを待ち受けるさらに
８００段の階段。ここには嬉しいことに選択肢があり、　1.徒歩、　2.ロバに乗る、
3.行かない・・・ということで迷わずロバのお世話になって無事目的地に到着しました。
若者たちはひたすら歩いていましたが、嬉しいことに７０代の方たちも含め、全員が頂上
までたどり着くことができました。

ここだけの話、ロバは力持ちと聞きますが、私を乗せたロバは幸せですが、体重１００キロ
もある人を運ぶロバはよれよれしていました。働き者ですね〜　しかも毎日何往復も歩いて
いるので、道をよく知っていて、何の指示もしなくても、滑らず上手に歩いていました。