生きるための揺るがない決意。

今週、兄弟の術前説明に当人の嫁、私の二人で立ち会いました。
現状の状況説明を医療チームのリーダーから受けました。

結論から先にいわれました。大腸癌。ステージ４。
リンパ節と動脈近くに遠隔転移あり。
癌の浸潤状況はかろうじて境界が確認できるレベル。

もう一つの問題は癌の種類。印環細胞癌。
癌についてはかなり調べていたので、すぐにその意味は理解。
スキルス胃癌で知られる悪性の転移しやすい癌。
大腸癌ではかなり珍しいケースとのこと。
直腸部、リンパ部は取りきれないリスクをなくすため全摘出。
一番肝心なのは動脈真横の癒着の可能性のある腫瘍。
印環細胞癌である以上、なんとしても取りきって欲しい。

手術は１４日に決定。腹腔鏡手術と開腹手術を併用。
基本的に癌すべてを摘出を目標に、手術時間は８〜９時間。


すべては天運。天から与えられた運命。
神頼みではない、最高のスタッフに委ねた天運。
決して諦めない決意の下の天運。





子供の頃の話を一日中いっぱいした。
幼いときの大きな怪我。
一番楽しみだった近所の神社のお祭り。
飼っていた犬たちのこと。
夏休みに帰った田舎のこと。
苦労をして育ててくれた今は亡き父のこと。
そんな昔話をしたのは初めてのことだった。

思いも新たに決して諦めないことを誓いあった。
そして必ず二人でバイクで田舎まで一緒に帰ろうと。