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2013/09/16 21:49
中陰、満ちて
時の流れとは如何なるものか。迎えた満中陰。
その数日前には健在であれば結婚30周年記念の日。
故人が生前からご縁のあったお坊様に来ていただいたものの、
「まさか私が四十九日の経をあげることになるとは・・・」
と絶句されることしばし。
親しい輪の中にあって、兄嫁が読経のすすみにつれ嗚咽をもらす様を、
回し焼香の煙がやけにたなびく中、きっと心配して傍で見ていたことでしょう。
満中陰が一区切り。世間的には、とりわけよく耳にする言葉ではあっても、
本人すら思いも寄らぬ、整理する間も、覚悟する間すらなかったであろう
突然の終焉に、区切りなど容易く見出せるはずもなく、日常に戻らんとする
思いは漂白の日の繰り返しのさなか、空回りに終始するよう。
言葉では決して表すことの出来ない「絆」そのものであったと。
その今もこの手に残る想いを、なんとするものか。
それでも時は過ぎてゆく。
ただただ黙々と過ぎてゆく。
9月16日に記す。
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