お父さんに捧げる新馬戦勝利。スリーカラーナンゴ。

昨日から少し体調を崩し、今朝は淀へ行くのを躊躇っていました。
でも５Ｒ新馬戦の出馬表を見ていてある名前に目が止まりました。

その馬の名前は「スリーカラーナンゴ」

ナンゴ？もしやと思い調べてみるとやはりチチカステナンゴの仔です。
ダイワスカーレットの初仔としてダイワレーヌの父になった馬です。
ダイワレーヌが結果を出せなかったために謂れのない誹謗中傷をうけた
あのチチカステナンンゴです。私はそれを当時かなり怒っていました。
とても穏やかな優しい瞳の芦毛馬で私は大好きだったのです。
本国ではすでに重賞馬、それもフランスダービー馬を輩出していました。
残念なことに日本に来てわずか３年あまりの２０１２年１月１３日に
１４歳という若さで急逝しました。

名前も受け継ぐチチカステナンゴ仔が今日デビューする。
私は急いで身支度を整えて家を出たのでした。

淀に着いた時、すでにパドックは始まっていました。
そのスリーカラーナンゴの顔はキリッとした男前でしたが
どちらかというと大人しくうつむいて歩くタイプの仔でした。

パドックを終えてコースに出たスリーカラーナンゴは
馬体はまだ細いものの、バランスがとても美しく見えました。
このレースには岩田騎手が騎乗する陣営期待のワールドインパクトと、
武豊騎手が騎乗するアグネスミニッツが出走していました。
それぞれ１番人気、２番人気でした。
これは厳しいレースになるだろうと思いました。

レーススタート。
勢い良く飛び出したのはスリーカラーナンゴです。
芝１８００ｍですから、これは逆に後半厳しいかもしれない。
そんな思いが頭を過ぎりました。

彼はずっと先頭を走り続けます。
３コーナーを過ぎても、４コーナーを過ぎても。
ずっと一緒にトップ争いをしていたカフジスターは最後の直線で
ずるずる後退していきました。

替わってトップ争いにぐいぐい上がってきたのは、
やはりワールドインパクトとアグネスミニッツです。
しかしスリーカラーテナンゴは彼等を近づけさせません。
ゴールラインを超えたとき１馬身以上の差をつけていました。
やった、やった！自然と声が出ました。


チチカステナンゴ父さん。
空の上から見ていましたか？
貴方の息子が見事に初戦を勝ちましたよ。
それも強力なライバル達と戦って。


これからがとても楽しみな仔です。
良かったら応援してあげて下さいね。