847件のひとこと日記があります。
2014/11/09 19:52
世界で一番大好きな馬へ。
シゲルスダチという馬は私にとっては家族と同様に、そして
人と馬という区別のない特別な存在です。
思えば私が昔のように足繁く再び競馬場に通いだすことになったのも
まだ2歳だったスダチと出合ったからに他なりません。
小さな体で、耳を伏せて全力疾走する可愛らしい芦毛の仔。
走るたびにどんどん彼のことを大好きになっていきました。
初めて淀で出会ったときにはやっぱりこの仔だと何度も頷いたものです。
NHKマイルで彼が起こした奇跡はその印象をさらに強くしてくれました。
あの時に彼が見せてくれたものは、人と馬はこんなにも距離を縮めることが
できるのだということでした。人は馬を思い、馬も人を思う。
佐々木厩務員、後藤騎手、スダチが見せてくれた人と馬のあるべき未来の関係。
今年になり何度も体調を崩した私はいろんな選択を迫られました。
私のお友達は知っておられることですが、私が選んだのは馬に会える状態で
生きていくということでした。日記に書いて後から消した文言は、
「せめてスダチが現役でいる間は」でした。
スダチと過ごした時間はこれまで生きてきた中でも、何より幸せな時間でした。
それはきっとオグリキャップと過ごした時間より濃かったと思います。
GI馬でもなく、驚く成績を残したわけではないスダチがきっと私の中では
数多いる名馬よりも遥かに大切な存在であったことは間違いありません。
私にとって彼はまさに生き甲斐そのものでした。
スダチがいるからこそ自分が頑張れる。そんな存在だったのです。
今はまだ明日の朝になれば全部悪い夢なんじゃないかと思う弱い私がいます。
きっと最後まで頑張って走りぬいたスダチに思い切り叱られるでしょう。
でもどうしても言葉に出来ないことがあるのです。
それを言ってしまったら本当におしまいなのだと。
だから、今スダチに言えることは一つだけ。
本当にありがとう。心から感謝しています。
これからもずっと傍にいるからね。
大好きな大好きな、小柄な芦毛のやんちゃ坊主へ。