136件のひとこと日記があります。
2015/03/01 02:41
そして競馬が続くように、人生も続く。 死
そして競馬が続くように、人生も続く。
死は、いなくなった本人のものではなく残された人のものだ。
彼はもう何も答えてはくれない。
その日の夜8時過ぎ、ぼくはFMラジオをつけたまま酒を飲んでいた。
震災後の福島競馬場で、ファンに骨髄バンクPRをしていた彼に会ったときのことを話すナビゲイターの声が耳に入った。
涙がボロボロとこぼれ、見ると、テーブルの向かいに座っていた小4の息子が驚いていた。息子になんで泣いているのかを説明しようとしたら、しゃべりながらまた泣いてしまった。
おそらく、彼は真面目すぎるほど真面目なのだ。
おそらく、彼に限らず、そういうことをするときは、正気じゃなくて、発作的で、事故のようなのだろう。
何も答えてくれないから、おそらく、と考える他ない。
中山記念はロゴタイプの単勝馬券を買おう。理由は柏木氏の予想コラムにある通り。
『競馬が人生の縮図なのではない、人生が競馬の縮図なのだ』は寺山修司の言葉だが、ここで寺山が伝えたかったのは、人生が主語だ!ということだ。
後藤浩輝はもういない。しかし私たちはいる。私たちは彼を思うことができる。