競輪
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2022/06/04 10:21
POG(2021-22)終了と感想��
POG(2021-2022)を振り返ると、北海道のｸﾗﾙｰｼﾞｭが2歳で2勝を挙げた切りで、このまま今年度終了かと諦めかけていましたが、何とかﾀﾞﾉﾝｿﾌｨｱが中央で勝ち上がってほっと一息というところです。その前に九州でもﾅｽﾀｲｻﾞﾝが勝ち上がり、POG期間で3頭の勝ち上がりは、まずまずでしょう。
そのﾅｽﾀｲｻﾞﾝは天皇賞、有馬記念の勝ち馬ﾄｳﾒｲの直系4代孫で、現役繁殖牝馬がいる2系統の内の１つ。是非母の後継牝馬として無事に競走馬生活を終えて欲しいと思います。
逆にPOG期間に勝ち上がれなかったﾋﾞﾅﾌﾟﾘﾝｾｽには失望。ｷｼｭｳﾛｰﾚﾙの全妹ｷｼｭｳﾌｧｲﾀｰの直系曾孫のﾒｼﾞﾛﾏｯｸｲｰﾝ牝馬ﾀｲﾑﾌｪｱﾚﾃﾞｨの5頭いる後継牝馬(ﾛｯｸﾌｪｱﾚﾃﾞｨは既に死亡)の内の1頭のｱｸﾞﾈｽﾀｷｵﾝ牝馬ｼｬｲﾝﾚｼﾞｰﾅがﾘｵﾝﾃﾞｨｰｽﾞと交配されて生まれた馬ですが、父ﾄﾗﾝｾﾝﾄﾞの姉が中央デビューなのに、何故地方競馬なのかと思いました。それでも勝ち上がれば問題ないんですが、繁殖牝馬になれるのかと危惧しています。 対して5頭目の牝馬ｷﾞﾝｻﾞｳﾞｨｸﾄﾘｱは初仔のﾊｰﾋﾞﾝｼﾞｬｰ牝馬ｶﾂｺ、2番仔のﾛｼﾞﾕﾆｳﾞｧｰｽ牝馬ﾛｼﾞｳﾞｨｸﾄﾘｱがPOG期間に勝ち上がりと、順調な繁殖牝馬成績でﾀｲﾑﾌｪｱﾚﾃﾞｨの後継牝馬はこちらの方が強力と思います。
次にｽﾀｰﾏｼﾞｯｸ。母のｴﾌｪｸﾄはデビューから2連勝でファンタジーSは4着。阪神JF、フィリーズレビューは着外でしたが、PO馬として重賞レースに出たのはこの馬だけなんですね。ｴﾌｪｸﾄは第九ﾌﾛﾘｰｽｶｯﾌﾟ分枝唯一のダービー馬ｶﾂﾗﾉﾊｲｾｲｺと3/4＋α同血の又従兄妹 ﾁｬｲﾅｵｰﾋﾒの直系曾孫で、ｶﾂﾗﾉﾊｲｾｲｺの母ｺｳｲﾁｽﾀｱの牝系が消滅してしまっているので、貴重な牝系です。１つ下にもｹｲﾑﾎｰﾑの全妹がいて母もまだまだこれからとはいえ、先手必勝、先に生まれた牝馬から子孫が継承されるべきという考えなので、何とか頑張って欲しいものです。
続いて、ﾏﾄﾞﾓｱｾﾞﾙﾎﾞｰﾃ。この系統は何と言ってもﾀﾞｲﾅﾅﾎｳｼｭｳの近親で新橋遊吉の小説のモデルであるｳｲｻﾞｰﾄが、牝系の歴代交配種牡馬に名前を連ねる貴重な系統です。母ｽﾋﾟｰﾃﾞｨｰﾄﾞｰﾀは中央デビューでしたが、繁殖牝馬として初仔の牡馬は馬名未登録、二番仔は地方競馬登録後に未出走で抹消(その後再登録されて、未勝利のまま1年半未出走。登録抹消されなくても、自動抹消になりますね)、本馬が現時点で未勝利と、なかなか厳しそう。来年デビューの全妹もいますが、産駒が走らないと母馬の繁殖牝馬廃用も早い時もありますから、頑張って欲しいものです。
最後にｸﾗﾙｰｼﾞｭ。先月に１つ下の全妹ｸﾗﾃｨｱﾗがデビュー戦に勝ちました。つくづくｸﾗﾙｰｼﾞｭが去年5月デビューでなくて良かったと思います。デビュー後のPOG指名は出来ませんからね。これで母ｸﾗﾌｨﾝﾗｲﾃﾞﾝの生んだ牝馬4頭全て勝ち上がり(来年デビューは初の牡馬)。繁殖牝馬として優秀ですね。地方競馬のことは殆ど知りませんが、生産牧場である倉見さんのところにはｸﾗﾌｨﾝﾗｲﾃﾞﾝ(ﾌｪｱﾍﾟｷﾞｰ系)と同じ小岩井牝系のｸﾗｷﾝｺ(ｳｪｯﾄｾｰﾙ系)がいて、全弟のｸﾗｸﾞｵｰが種牡馬になっています。ｸﾗｸﾞｵｰの母父がﾜｶｵﾗｲﾃﾞﾝ、ｸﾗﾌｨﾝﾗｲﾃﾞﾝの父もﾜｶｵﾗｲﾃﾞﾝ。両馬の交配は3×2なので、恐らくｸﾗﾌｨﾝﾗｲﾃﾞﾝの牝駒にｸﾗｸﾞｵｰを付けるという考えではないかと想像します。ｸﾗｷﾝｺ、ｸﾗｸﾞｵｰの父ｸﾗｷﾝｸﾞｵｰはﾘｷｴｲｶﾝの甥っ子ｽｽﾞｶｺﾊﾞﾝ(父ﾏﾙｾﾞﾝｽｷｰ)産駒。直系祖母の父が天皇賞、有馬記念の勝ち馬ｵﾝﾜｰﾄﾞｾﾞｱ(顕彰馬ﾄｷﾂｶｾﾞの息子) 。何とか牝系に名前を残して欲しいと思っています。ｸﾗｸﾞｵｰ産駒6頭の内5頭がデビューし、4頭が勝ち上がり、未勝利の1頭は先月デビューした2歳馬です。プライベート種牡馬とはいえ、優秀な成績です。馬鹿にしてはいけません。
