競輪
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2022/06/04 10:31
POG(2021-22)終了と感想��
私のPOGの指名馬は全て小岩井牝系の馬ばかりですが、他の牝系の馬も注目はしています。今年度のPOG期間中に勝ち上がった中で注目したのはｽﾝﾇﾝﾀｲとｳｲﾝｸﾙｼｬｰﾌﾟです。前者の直系祖母父はﾀﾞｲﾀｸﾍﾘｵｽで、その父ﾋﾞｾﾞﾝﾆｼｷの直系祖母父はｻｳﾝﾄﾞﾄﾗｯｸです。ｻｳﾝﾄﾞﾄﾗｯｸを歴代交配種牡馬に持つ牝系はｱｽﾄﾆｼﾒﾝﾄ系や星旗系にいるんですが、ﾋﾞｾﾞﾝﾆｼｷ-ﾀﾞｲﾀｸﾍﾘｵｽ経由でｻｳﾝﾄﾞﾄﾗｯｸの血を持つのはこの系統だけでしょう。「血統書サービス」でﾀﾞｲﾀｸﾍﾘｵｽを父に持つ繁殖登録馬の内、牝系が継承されているのはﾋﾞｰﾌﾚｸﾞﾗﾝﾄ だけで、ｽﾝﾇﾝﾀｲの母ﾊﾝﾄﾞｽﾀｰ、異父姉のｶｽﾃﾍﾙﾐ、伯母のﾃｰﾙﾊﾞｲﾝﾀﾞｰの3頭が現役繁殖牝馬です。ｻｳﾝﾄﾞﾄﾗｯｸに関心を持つのは、彼が日本に輸入される前の牝駒の子孫からRoyal Applauseが出ているからです。Northern Dancer系Try My Bestの分枝で、日本に輸入されたﾜｰｼﾞﾌﾞの産駒。Royal Applauseの直仔がAcclamationで、その直系祖母父も日本に輸入されたﾌﾛﾘﾊﾞﾝﾀﾞ(森乃福郎さんの持ち馬ｽﾄﾛｰﾊｯﾄの父)。このAcclamation産駒Dark Angelも日本に産駒が競走馬として輸入され、POG期間に勝ち上がってます。今年の英1000ギニーの勝ち馬Cachetの父AclaimもAcclamation産駒。同じく直系孫Pyledriverも2年前の英ダービーに出走していて、本サイトでも馬名が注目されていましたが、去年のコロネーションCを勝ち、今年のドバイのシーマクラシックでは4着でした。ヨーロッパで一定の勢力を持つメールラインにｻｳﾝﾄﾞﾄﾗｯｸの名前が有るのはオジン競馬ファンは嬉しい限りです。
次に後者のｳｲﾝｸﾙｼｬｰﾌﾟです。父はﾐｯｷｰｱｲﾙなんですが、母父ｱﾝｸﾙｽｰﾊﾟｰの直系祖母父がﾋﾃﾞｺﾄﾌﾞｷの弟ﾋﾃﾞﾁｶﾗとは驚きです。種牡馬になっていたことも記憶にないんですが、桜花賞馬ﾋﾃﾞｺﾄﾌﾞｷの弟で父がﾋﾝﾄﾞｽﾀﾝということで、関西TVの競馬中継でもしょっちゅう名前が出ていました。皐月賞でﾋｶﾙｲﾏｲの3着になったぐらいで重賞勝ちもなく、走ったイメージはありません。地方競馬に移籍したことも知りませんでした。恐らく生産牧場である鎌田さんのところにいたんでしょうか。しかし、ﾋﾃﾞﾊﾔﾃならいざ知らず、ﾋﾃﾞﾁｶﾗの血が現代のサラブレッドに残っているとはねぇ。「血統書サービス」でﾋﾃﾞﾊﾔﾃを父に持つ繁殖牝馬調べましたが、牝系は消滅しています。残念なのは、ﾋﾃﾞｺﾄﾌﾞｷとの間にﾊｷﾞﾉｺﾄﾌﾞｷという牝馬がいて、ﾊｷﾞﾉｶﾑｲｵｰ、ﾒｼﾞﾛﾏｯｸｲｰﾝと交配されたﾊｷﾞﾉﾗﾌﾞﾚﾀｰという馬は繁殖登録されませんでした。生まれるのが10年早かったということでしょうね。ｵﾙﾌｪｰｳﾞﾙやｺﾞｰﾙﾄﾞｼｯﾌﾟの現役の頃は各地の乗馬倶楽部にﾒｼﾞﾛﾏｯｸｲｰﾝ牝馬の所在確認が来たと本サイトの田中哲実氏のコラムに載ってましたからね。ｼﾗｵｷやｷﾀﾉｶﾁﾄﾞｷのﾗｲﾄﾌﾚｰﾑ牝系にﾒｼﾞﾛﾏｯｸｲｰﾝ牝馬はいたんですが、悉く繁殖登録されていません。話は戻ってﾋﾃﾞﾊﾔﾃにはﾋﾃﾞｼﾗｵｷという全妹がいて、直系子孫にﾃﾝｼﾝﾗﾝﾏﾝなど一定の現役繁殖牝馬がいます。ﾋﾃﾞﾊﾔﾃの名前は無くとも、血は残っています。
このｳｲﾝｸﾙｼｬｰﾌﾟの母ｳｲﾝｸﾙｽｰﾊﾟｰは2013年生まれの1勝馬なんですが、その1勝が2016年の5月ということはPOG期間に勝ち上がっていたんですね。その時は気にならなかった様です。唯、懸念材料が有りまして、ｳｲﾝｸﾙｽｰﾊﾟｰはオーナーの預託牝馬で、去年の秋に「転売不明」になっています。転売不明でも、その後他の牧場で繁殖牝馬になっていることも有りますが、殆ど廃用です。未だ9歳で、ｳｲﾝｸﾙｼｬｰﾌﾟの１つ下はﾄｩｻﾞﾜｰﾙﾄﾞの牝馬、その下はｻﾄﾉｱﾗｼﾞﾝの牡馬、計3頭。去年は種付け無しで、1年お休みではなかったんでしょうか。後継牝馬が現役3歳馬と今年デビューの2歳馬だけでは心許ないですね。何が起こるか分かりませんから、牝系消滅の恐れもあり得ます。
- Royal Applause
- Northern Dancer
- Acclamation
- Dark Angel
- Cachet
- Aclaim
- Pyledriver
