最凶の恐怖体験

今日は私事の悩みが軽減される出来事があった
そこで、今日は俺のトラウマになってる過去最凶の体験を書いて、忌まわしい思いでも払拭したいと思う（心霊体験では無い）。

季節は今頃。
年は21くらいの時だったと思う。
歌舞伎町に飲みに行った帰りの出来事（何故、歌舞伎町に行ったかは覚えていない）。

その日俺はかなり酔っぱらった。
家はJRが最寄り駅なのだが、早く帰りたい一心で歌舞伎町に一番近い西武新宿線で帰った。

車内の暖房が異様暑く尚更酔っぱらったのを覚えている。

西武新宿線での最寄り駅を降りたのだが、気分が悪く俺は近くの公園で休んでから帰る事にした。

その公園は少年野球場も併設されていて、高いフェンスが外野まで張り巡らされているのだが、外野席にあたる場所は土塁のようなモノがあり、その奥は球場全体を木が覆っていて、さらに周りが散歩道みたくなっている。
球場に入る時は外野から入る事も出来るのだが、一塁側と三塁側のベンチの裏からも入る事が出来る。

酔っぱらった俺は三塁側のベンチで横になった。
冷たい風が気持ち良くて少しボーッとしていた。
すると、ライトスタンドにあたる場所から赤い光が何個か動いているのに気がついた。
多分だが当時流行っていたレーザーポインターだと思う。

その光を何気なく見ていたら、赤い光は俺にアイヅを送るように円を描いたり、×を描いたりしてるように見えた。

その公園は当時サバイバルゲームをやってる連中がいて、昼間に行くとBB弾の玉なんかが落ちている事があった。
まだ酔っぱらっていた俺だが、このままでは奴等に狙撃されると思い立ち上がった。
その時ベンチ裏のフェンスの方から人の気配がした。
振り向いたが暗くて何も見えない。
ライトを見ると赤い光が俺を照射してる。

その時、暗闇の中から男の声で「可愛い顔してんじゃん」って声が聞こえた。
その声を聞いた時、俺は本能的にレフトに向かって走った。

土塁を飛び越え木々の中に入った時、ライトからも何人かが俺の方に走ってくる音が聞こえた。
その時の落ち葉を踏みしめて走って来る音は未だに忘れる事が出来ない。

ダッシュで公園を脱出した時に一瞬だが振り向いた。

四人くらいの男達が俺に向かいレーザーポインターを振っているのが見えた。
その内の一人が俺に向かって走って来た。

パニックになった俺はコンビニまで全力で走り、タクシーで家に帰った。


それから10年くらいしてから、その公園が同性愛者の出会いの場だと知った。
今でも枯れ葉を踏む音を聞くと体が緊張して硬くなる。