2908件のひとこと日記があります。
2015/04/26 20:42
サイレンススズカの話 (その2)
こんばんは(*・∀・*)ノ
今週から「サイレンススズカの話」を書き進めていきます。
よろしければどうぞお付きあいくださいね( ^∀^)
平成5年春、北海道・早来にある社台スタリオンステーション(以下社台SS)に1頭の繁殖牝馬が種付けを受けるために連れてこられました。
繁殖牝馬の名はワキア、アメリカで競走馬生活を送り(19戦7勝)、引退後は北海道・平取にある稲原牧場で繁殖入りしていました。
稲原牧場は場主、稲原一美氏が一代で築き上げた有力生産牧場で、過去にはスズカコバン、マチカネタンホイザなどを生産しています。
常日頃から繁殖牝馬の質の向上に取り組んでいた稲原場主は、外国産の牝馬を繁殖入りさせて血の入れ替えを図ることを計画し、懇意にしていた橋田満調教師に見立てを依頼しました。
依頼を受けた橋田師がアメリカで見つけてきた牝馬がワキアなんです。
稲原場主は「良質の繁殖牝馬に良質の種牡馬をつけることが優秀な競走馬を生産する最良の方法である」というポリシーの持ち主でした。
そんな稲原場主がワキアの2番仔の父親として目をつけたのは、トニービンでした。
1987年の凱旋門賞馬であるトニービンは社台SSで種牡馬入りし、初年度産駒からダービー馬ウイニングチケット、二冠牝馬ベガ、マイル女王ノースフライトを出し、早くから成功を修めていました。
ミスワキを父に、ミスタープロスペクターを祖父に持つ良血馬ワキアの配合相手にトニービンはもってこいの種牡馬でした。
しかし、稲原場主がワキアを社台SSに連れていった時はすでにその日のトニービンの種付けの予定は全て埋まっていました。
種付けというのはタイミングが肝心で、牝馬が発情した時にすぐに種付けしないといけないのです。
一旦発情がおさまったら次はいつ発情するか分からないからです。
稲原場主は頭を抱えてしまいました。
困り果てた稲原場主を見かねた社台SSのスタッフがある提案を持ちかけました。
「サンデーサイレンスなら空いてます。サンデーサイレンスではどうでしょうか?」
後に競馬界を席巻する大種牡馬となったサンデーサイレンスですが、当時は産駒がまだデビューしておらず、種牡馬としての能力はまだ未知数でした。しかし、あれこれ吟味するほどの時間的余裕はありません。
「サンデーサイレンスなら悲観することはないだろう」
稲原場主は提案を受け入れ、サンデーサイレンスをワキアに付けることにしました。
そして1年後の平成6年5月1日、ワキアは栗毛の牡馬を出産しました。
サイレンススズカの誕生です。
今週はここまでとさせていただきますm(__)m
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reibunさん>「いいね!」ありがとうございます(^_^)
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reibunさんがいいね!と言っています。
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genetさん>「いいね!」ありがとうございます(^_^)
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genetさんがいいね!と言っています。
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はちわれさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
本来ならあり得なかった配合ですからね(・_・)
しかもこの配合で産まれたのはスズカただ一頭だけ、まさに運命のいたずらですよ。 -
はちわれさんがいいね!と言っています。
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はちわれさん
こんばんは(^^)
ワキアとサンデーとの種付けにそんなエピソードがあったとは驚きました(・o・)
競馬には運命の悪戯がたくさんありますね。 -
オークラウディアさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
ぬいぐるみ、大事にしてくださいね( ^∀^)
あの頃の記憶が色褪せないように.... -
ワイドボックスさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
むしろ社台が輸入していてもおかしくないほどの良血ですからね(・_・)
牧場の志の高さを感じます。 -
広瀬北斗さん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
これは偶然とはいえないと思いますよ(・_・)
稲原場主は血統にも非常に詳しい方だそうですから、サンデーサイレンスの血統を見て「これでもいける」と考えたはずです。
当時の種付け料はほぼ同じくらいでしたし(・_・)