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2015/06/18 21:25
「血を繋ぐこと」について(その2)
サンデーサイレンス系種牡馬の血の飽和についての考察を進める前に「セントサイモンの悲劇」についての説明をさせていただきます。
※あらかじめ断っておきますが、この話だいぶ長くなりますので、無理におつきあいしていただかなくても結構ですよ(^_^;)
19世紀後半にイギリスの競馬界を席巻した大種牡馬セントサイモンとその後継種牡馬たちで形成されていた「セントサイモン系」が20世紀初頭になって急速に衰退し、ついには父系としては絶滅してしまったことを総じて「セントサイモンの悲劇」というんですが、なぜセントサイモン系は急速に衰退してしまったのでしょうか?
理由はいくつかありますが、最も大きなものはセントサイモンの血を引く繁殖牝馬が増えすぎたためなんです。
つまり、セントサイモン系の種牡馬が繁栄し過ぎたため、配合相手にするべき異系の繁殖牝馬が激減してしまったからなんです。
異系の繁殖牝馬がいなければ同系配合するしか手段がありませんから、必然的にセントサイモンの強いインブリードを持った馬が増えることになります。
同系配合で生産された馬は総じて体質や遺伝力に問題を抱えてしまうことが多いんですが、セントサイモン系もこの例に漏れずに新たな後継種牡馬を得ることができなくなり、衰退の一途を辿っていったというわけです。
(当時のイギリスには「ジャージー・アクト」と呼ばれる規則が存在し、諸外国、特にアメリカ産のサラブレッドの輸入を妨害していたことも大きな原因の1つです)
現在の日本ではサンデーサイレンス系の種牡馬たちが馬産の主流として権勢を保持していますが、近い将来セントサイモン系と同じような事態に陥ることになる可能性は小さいとはいえません。
(その3)ではサンデーサイレンス系の将来について考えていきます。
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reibunさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
「いいね!」ありがとうございます(^_^) -
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モンドラゴンさん>「いいね!」ありがとうございます(^_^)
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はちわれさん>コメありがとうございます(^_^)
セントサイモンの場合はイギリスジョッキークラブが新しい血の導入を拒否した結果ともいえるんです。
既得権を守りたい英国貴族たちの犠牲になったともいえますね(・_・) -
四毛ネコさん>「いいね!」ありがとうございます(^_^)
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ウィズダムさん>コメありがとうございます(^_^)
サラブレッドは血を濃くしたり薄くしたりして生産されるものですが、濃すぎるのは良くないですよ(^_^;) -
msz-006さん>「いいね!」ありがとうございます(^_^)
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ワイドボックスさん>コメありがとうございます(^_^)
いずれはSS系種牡馬も淘汰されて何頭かしか残らなくなるでしょうね(__)
それまでに父系としてのSS系を揺るぎないものにできるかどうか、失敗するとセントサイモン系以上のスピードで衰退していくことになるでしょう。 -
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