競輪
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2015/08/05 21:50
ターフに咲く花��(第９回中編)
☆間に合った女王、されど磐石にあらず
7ヶ月ぶりのレースとなったダイワスカーレットでしたが、陣営は当初天皇賞ではなくエリザベス女王杯で復帰するつもりだったそうです。
しかし帰厩してからのダイワスカーレットはまるで自らが天皇賞出走を望んだかのように急ピッチで自らの体を作っていきました。
予想以上に早く仕上がったダイワスカーレットの状態を見てとった松田国英調教師は復帰戦を天皇賞秋に前倒ししたのです。
ウオッカとの5度目の対決に間に合ったダイワスカーレットでしたが、休み明けであることに変わりはなく、いつもよりテンションが高めでした。
装鞍所でも落ち着かずに時々後脚で立ち上がろうとするなど、本馬場入場までの間はかなりチャカチャカしたところを見せていました。
☆天才と名人、互いを眼中に入れず
決戦の時は刻一刻と近づいてきましたが、ウオッカの鞍上武豊、ダイワスカーレットの鞍上安藤勝己の両騎手が互いを意識しあうことはありませんでした。
両者とも自らの愛馬のことで手一杯で、相手を気にする余裕などなかったのです。
実はウオッカもダイワスカーレットも乗りづらい馬でした。
ウオッカは「どこでスイッチが入るかわからない馬」なのだそうで、騎手のちょっとした仕草、他の馬なら気にしない程度のものでもゴーサインだと思ってスパートしてしまうのだそうです。
ダイワスカーレットは「走ろうとする気持ちが強すぎる馬」で、特に休み明けでテンションが高い時は余計に前に行きたがる傾向がありました。
実はこのレースの返し馬のときもダイワスカーレットはテンションが高いままで、アンカツさんは「これで大丈夫だろうか....」と不安に駈られたそうです。
To be continued....
- ダイワスカーレット
- ウオッカ
- テンション
- ゴーサイン
