2908件のひとこと日記があります。
2015/09/13 22:16
サイレンススズカの話(完結編)
こんばんは(^_^)
「サイレンススズカの話」は今回で完結とさせていただきます。
競走馬として完成の域に達し、向かう所敵なしだったサイレンススズカを襲った突然の悲劇....
最後は残された人びとや馬たちについて少しだけ語らせていただくとともに、私個人の意見もちょっとだけ述べさせていただきます。
☆14万人の人びとを凍りつかせ、悲しみの底に沈ませた天皇賞秋から4週間たった11月29日、同じ東京競馬場で第18回ジャパンカップが行われました。
勝ったのは3歳馬エルコンドルパサー、2着エアグルーヴに2馬身半の差をつける圧勝でした。
ジャパンカップの翌日、エルコンドルパサーを勝利に導いた蛯名正義騎手は京都駅で偶然出会った杉本清氏から祝福の言葉を贈られました。
しかし蛯名騎手は「でも、本当に強いのはうちの馬じゃないんです」と答えました。
意外な答に怪訝そうな表情を浮かべる杉本氏に対し「うちの馬はサイレンススズカの影さえも踏めなかった。スズカとJCでもう一度戦ったら勝てるかどうか....本当に残念なことになりました(-_-;)」と複雑な心境を明かした蛯名騎手、彼は真の最強馬はサイレンススズカであると分かっていたのです。
サイレンススズカには海外遠征やアメリカでの種牡馬入りのプランもありました。
類いまれなスピードとノーザンダンサーの血を持たない血統がアメリカの生産者にとって魅力的だったのです。
スズカの血統は当時ノーザンテースト産駒が供給過多だった日本の生産者にとっても魅力的でした。
彼の種牡馬としての成功は半ば約束されていたことだったのです。
ここから先は私の意見を述べさせていただきます。
サイレンススズカはなぜ故障したのでしょうか?
はっきりとした原因はいまだに解っていません。
骨が金属疲労のような状態になっていたとか彼のスピードと心肺機能に脚が追いつけなくなったとか様々な意見がありますが、どれも仮説の域を出ていません。
武豊騎手は「原因はない」と言ってますが、私はそう思いません。
原因はあったのです
おそらくスズカの体には何らかの異変が起きていたのでしょう
でもスズカがそれを隠し通したのです
スズカは我慢強い馬でした
そして人間が大好きな馬でした
スズカは周りの人たちの期待に応えるために、自らの異変を隠してレースに臨んだのです
そして、彼は天空の彼方に去ってしまったのです
私たちはスズカを失ったのではありません
見失ったのです
しかし、彼は幻ではありません
サイレンススズカと名づけられた栗毛馬なのです
彼はまだ走り続けています
私たちの記憶のなかにではありません
私たちには見えない天空の遥か彼方を走り続けているのです
私たちはもう彼を見つけることはできませんが
彼は天空で私たちを見続けているでしょう
そして待っているでしょう
自らを越える天馬の出現を
(あとがき)
「サイレンススズカの話」はこれでおしまいです。
5ヶ月間お付き合いしていただいた皆様に深く感謝するとともに、心より御礼を申し上げますm(__)m
ありがとうございました( ^∀^)
もう少し時間をいただいた後に次のシリーズを書きたいと思っております。
新しいシリーズにどうぞご期待くださいね(^_^)
-
とうけいにせいさん
セロリさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
5ヶ月かけましたが、スズカのことを全て書くことができたかといえば、まだまだ書き足りないこともあるんですよ。
でも私が伝えたいことは全て伝えたつもりです(^_^) -
とうけいにせいさん
はちわれさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
もし転倒してたら武豊は大ケガをしていたでしょう。
スズカは最後の力を振り絞って武豊を無事に降ろしたんですよ。
5ヶ月間ものあいだ、いいものを書けたかな、なんて少し思ったりしてます(笑) -
セロリさん
こんばんは。
スズカの連載が始まって、もう5ヶ月ですか。あっという間にも感じたし、とうとう終わりかぁ〜とも思いますし。
奇しくも今年の天皇賞は11月1日。
目の前のレースを見ながら、彼を思い出さない人は居ないでしょうね。 -
はちわれさん
5ヶ月にも渡り、素晴らしい連載をありがとうございましたm(_ _)m
私が心を打たれたのは、武騎手がスズカはトップスピードで転倒するほどの怪我を負いながら自分を守るために踏ん張ってくれたとコメントしていたことです。
95年から競馬を見はじめてちょうど20年になりますがやっぱりサイレンススズカの大逃げが今なお最高です(^_^)
これからも素敵なコラムをよろしくお願いします(^^) -
とうけいにせいさん
ワイドボックスさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
芝2000に関しては不世出の馬ですよ。
毎日王冠では59キロを背負って1000m57秒7で上がりがメンバー中2番目でおまけに脚を余して勝つ.....
これを怪物と言わずしてなにを怪物って言うんだって話ですよ(^_^;) -
ワイドボックスさん
お疲れ様でした。
毎回懐かしく楽しく拝読させていただきましてありがとうございました。
芝1800〜2000においては、恐らく史上最強だったように思います。
今後も果たして超えるような馬が出るかどうか。
血統表に名を残すことが叶わなかったからこそ、語り継ぎたい名馬でしたね。 -
稲☆vistaさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
サイレンススズカは競馬のすべてを見せてくれた馬でした。
歓喜、落胆、希望、絶望...
人生もそうです。
喜びも悲しみも希望も絶望も私たちの前に必ずやってきます。
スズカがいなくなったことは悲しいですが
スズカに出会えたことは私たちにとって幸運でした。
最後に残ったのは希望だと信じたいです(^_^) -
ブンブンさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
「いいね!」ありがとうございます(^_^) -
ぼう0508さん>こんばんは(*・∀・*)ノ
「いいね!」ありがとうございます(^_^) -
ウィズダムさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
史上最強馬にサイレンススズカを推しているという人はまだまだ多いです。
競馬の理想は「テン良し、中良し、終い良し」ですが、この理想に最も近いのがサイレンススズカです。
あれだけの馬はもう二度と出てこないかもしれません。
それだけの名馬でした(^_^)