競輪
2908件のひとこと日記があります。
2015/10/01 23:21
ターフに咲く花��(第１６回後編)
「内国産馬の意地、オークス馬のプライド」
☆オークス馬として牝馬三冠最終戦であるエリザベス女王杯に臨んだチョウカイキャロルでしたが、単勝オッズが示している通り、ヒシアマゾンに比べると1ランク落ちるというのが周囲の評価でした。
しかしチョウカイキャロルにはつけ入る隙がありました。
言い替えればヒシアマゾンにも不安材料はあったとうことです。
それは2400mという距離でした。
ヒシアマゾンは両親ともにマイラーであるうえに2000mを越える距離は未経験でした。
一方、チョウカイキャロルの父はスタミナ自慢のブライアンズタイム、自身も府中2400mを克服してオークス馬となっていました。
スタミナを消耗する展開になればチョウカイキャロルに勝機が生まれます。
斬れ味のヒシアマゾンか？
粘りのチョウカイキャロルか？
世代最強牝馬の称号を懸けた最初で最後の戦いが始まろうとしていました。
「第１９回エリザベス女王杯発走」
☆レースはバースルートの大逃げで幕を開けました。
バースルートから10馬身離れた2番手にテンザンユタカ、更に10馬身後方にアグネスパレード以下の後続集団が追走するという展開になりました。
少し掛かり気味のチョウカイキャロルは7〜8番手、スタートだけは並みの馬以下のヒシアマゾンは15番手につけました。
1000m通過タイムは58秒1、京都2400mでは暴走と言ってもいいほどのハイペースです。
ヒシアマゾンの戦法は1つだけ、不利を受けにくい大外に持ち出して捲り気味に上がっていくことです。
この時のヒシアマゾンも鞍上中舘英二騎手のエスコートで定位置の大外に持ち出し、第４コーナー手前から捲り気味に上がっていきました。
第４コーナーを過ぎて直線に入ると先行した2騎は脚を失くし、アグネスパレードが先頭を奪いにいきました。
「敵はアグネスパレードただ一頭」
中舘騎手はアグネスパレードを捉えるべく愛馬にムチを入れました。
しかし中舘騎手はここでミスを犯します。
チョウカイキャロルを見ていなかったのです。
前を行くチョウカイキャロルは伸びてきたヒシアマゾンに並ばれても怯まず、逆に闘志を沸き立たせるかのようにヒシアマゾンに食い下がります。
2頭は併せ馬の状態でアグネスパレードの前に出ました。
差し返そうと脚を伸ばすチョウカイキャロル
抜かせまいと伸び続けるヒシアマゾン
アグネスパレードもただでは引き下がりません
ヒシアマゾンと中舘英二
チョウカイキャロルと小島貞博
アグネスパレードと河内洋
一歩も譲らない追い比べはゴールまで続きました。
アグネスパレードは2頭にわずかに及ばずに3着となり、勝負はヒシアマゾンとチョウカイキャロルの2頭に絞られました。
写真判定の結果...
1着 ヒシアマゾン 2分24秒3
2着 チョウカイキャロル ハナ
3着 アグネスパレード クビ
ヒシアマゾンが激闘を制して重賞6連勝目を2つめのGI制覇で飾りました。
ヒシアマゾンとチョウカイキャロルの差はわずか3センチでした。
距離の壁を乗り越えて世代最強牝馬の座を手にしたヒシアマゾン
圧倒的不利をものともせず最後の最後まで食い下がったチョウカイキャロル
1994年の3歳牝馬戦線は最後に残った最強馬2頭による死闘の末にヒシアマゾンが制しました。
ヒシアマゾンは次走有馬記念でナリタブライアンに真っ向勝負を挑み敗れはしたものの、その走りは女傑の名にふさわしい堂々としたものでした。
- プライド
- チョウカイキャロル
- ヒシアマゾン
- ブライアンズタイム
- バースルート
- テンザンユタカ
- アグネスパレード
- ナリタブライアン
-
とうけいにせいさん
広瀬北斗さん＞こんにちは( ＾∀＾)
コメありがとうございます(^_^)
ヒシアマゾンはスタートだけが良くない馬でしたが、力が抜けているのは最初からわかってましたから、ハナ差でも最後に前に出ていればいいという乗り方をしていましたね。
あれが一番確実に勝てる方法なんですよ。2015/10/02 12:20
-
とうけいにせいさん
タヌキち〜んさん＞こんにちは( ＾∀＾)
コメありがとうございます(^_^)
たぶん着順はどこまで行っても変わらないと思います。
チョウカイキャロルもアグネスパレードも死力を尽くしたのに対してヒシアマゾンは最後まで余力がありましたから(*_*)
それでもハナ差まで追い込んだチョウカイキャロルの評価が落ちるものではありませんよ(^_^)2015/10/02 12:16
-
とうけいにせいさん
ブンブンさん＞こんにちは( ＾∀＾)
コメありがとうございます(^_^)
はっきり言って中舘騎手の騎乗ミスがこれだけの激戦となった理由なんですが、それを差し引いてもチョウカイキャロルは負けてなお強しと言ってもいいでしょうね(^o^)2015/10/02 12:12
-
とうけいにせいさん
コスモス☆さん＞こんにちは( ＾∀＾)
コメありがとうございます(^_^)
チョウカイキャロルは序盤にちょっと掛かり気味だったのが悔やまれますが、大外から堂々と差しに行かれての敗戦ですから、陣営の人たちも納得のいく敗戦だったのではないでしょうか。
やはりヒシアマゾンの強さが際立ったレースだったと思います。2015/10/02 12:09
-
とうけいにせいさん
ワイドボックスさん＞こんにちは( ＾∀＾)
コメありがとうございます(^_^)
ヒシアマゾンが今の時代で走ってたら牝馬三冠をほぼ確実に獲れていたでしょうね(^o^)
あとはヴィクトリアマイルも鉄板級ですから少なくともあと4つはGI勝ちがあったと思います。2015/10/02 12:05
-
とうけいにせいさん
reibunさん＞こんにちは( ＾∀＾)
「いいね！」ありがとうございます(^_^)2015/10/02 12:02
-
とうけいにせいさん
みゆパパさん＞こんにちは( ＾∀＾)
「いいね！」ありがとうございます(^_^)2015/10/02 12:01
-
広瀬北斗さん
逃げ馬で名をはせた騎手と追い込み馬と見事なコントラストですが，良くもまあ腹を決めたものです。
2015/10/02 04:33
-
タヌキち〜んさん
こんばんは〜！
わずか3センチ・・・なんて戦いだ。
もう、ほんのちょっとのことで着順が変わってしまうのだと思います。
こういう一騎打ちのレースは見ごたえがありますね（＾0＾）2015/10/02 00:51
-
ブンブンさん
着差はわずか3cm、でも大きな着差だった、と思います。
2015/10/02 00:48
