キョウエイタップの話

こんばんは(*・∀・*)ノ

明日はエリザベス女王杯、そこで今日は1990年の勝ち馬であるキョウエイタップとその主戦騎手について書かせていただきます。

実は1990年のエリザベス女王杯は横山典弘騎手が初めてGIを勝ったレースなんですよ。
横山騎手は当時21歳、デビュー4年目で武豊騎手と並ぶ若手のホープでした。
ただしこの年の横山騎手のお手馬で一番注目されていたのはメジロライアンでして、キョウエイタップはサンスポ杯4歳牝馬特別(現 フローラS)で「華麗なる一族」の期待馬ダイイチルビーを差しきって重賞初制覇を果たしたことが目立つ程度の伏兵馬でした。

レース当日は8番人気、前走牝馬東京タイムズ杯(現 府中牝馬S)で9着に敗れており、サンスポ杯以来3戦して全部惨敗ですから人気薄も致し方のないところでした。

鞍上横山騎手は1週前の菊花賞をメジロライアンで臨んで1番人気3着(-_-;)
大外18番枠の発走となってしまったのが痛かったです。
(ちなみに勝ったのはメジロマックイーン、鞍上は内田浩一)

そしてエリザベス女王杯も大外18番枠...人気薄で気楽に乗れることが救いでした。

しかし競馬はやってみなければわかりません。
道中は後方待機を決めこんだキョウエイタップ&横山典弘は直線で敢えて馬塲の悪い内を突きます。

当時の京都コースは馬塲の内外の状態が全く違いました。
だから人気を背負った差し馬は必ずと言っていいほど外差しにいくんです。
このレースの1番人気であったトウショウアイもそうでした。
大外から楽な手応えで抜け出し、鞍上石橋守のGI初制覇が成ったかと思われたその時...内からスルスルと抜け出したのがキョウエイタップでした。

すばらしい手応えでトウショウアイを交わした後は独走になり、1馬身3/4差で1着入線、横山典弘騎手は嬉しいGI初制覇を飾りました。
菊花賞では悔しい思いをした横山騎手、よほど嬉しかったのでしょう、ゴールの50m手前でガッツポーズをして喜びを爆発させていました。

ただし、当時は「馬に余計な負担がかかるので派手なガッツポーズは慎むべき」という風潮がありまして、横山騎手はレース後裁決委員に呼ばれて、さんざんお説教されたのちに戒告処分となってしまいました(^_^;)

後に数多くのGIを勝ち、関東のNo.1ジョッキーとして君臨することになる横山騎手ですが、初GIの時は喜びすぎて怖〜い裁決委員にお灸を据えられてしまったんですよ(^_^;)

まあ、ノリちゃんらしいといえばノリちゃんらしいですけど(笑)