トウカイポイントの話

こんばんは(*・∀・*)ノ

今週末はマイルCSが行われますが、今夜は2002年の勝ち馬であるトウカイポイントについて書かせていただきます。

セン馬としてレース史上初そして唯一の勝ち馬であるトウカイポイント、実は岩手でデビューした馬なんですよ。

岩手では4戦1勝ですがその1勝は芝でマークしたもので、そのあと中山に遠征してひいらぎ賞(芝1600m)に参戦したんですが、□地の身の上ながら上がり最速タイムをマークして4着に食い込みます。
ちなみに勝ち馬は翌年のNHKマイルCを制したシンボリインディ、2着がフラワーCを制したサヤカですから、出走馬のレベルはそこそこ高かったんですよ。

これでメドがついたのか、トウカイポイントは美浦・後藤由之厩舎に移籍しまして、□地から○地となったわけなんですよ。
でも中央に移籍してからのトウカイポイントは昇級→降級を繰り返し、条件馬からなかなか抜け出せませんでした。

低迷の理由は荒すぎる気性のためでした。
このままでは能力を発揮できないと判断した陣営は去勢することを決断します。
トウカイポイントが5歳のときでした。

セン馬として再スタートを切ったトウカイポイントでしたが、無事にオープン入りして2002年の中山記念で重賞初制覇を果たしたものの、それからは惨敗続きでした。

血統(父トウカイテイオー、母の父リアルシャダイ)だけ見れば中長距離馬に思えたトウカイポイントでしたが、彼がもっとも実力を発揮できた距離はマイルでした。
陣営がそのことをはっきり分かったのは富士S(5着)に使ってからでした。
鞍上蛯名正義が「突き抜けるかと思ったが前が開かなかった」と悔やむほど、トウカイポイントの末脚は鋭かったんです。

迎えたマイルCS当日、1番人気は春秋マイルGI制覇を狙うアドマイヤコジーンでしたが、終始馬群で揉まれ続けたのが災いして直線で伸びあぐね、7着に敗れてしまいました。

直線では10頭ほどが横一線で並ぶ大混戦となりましたが、外目をついたトウカイポイントは鋭く伸び、内をすくったエイシンプレストンとの追い比べをクビ差制して初のGI制覇を飾りました。

次走香港マイルでも3着に好走したトウカイポイント、残念ながら連覇を狙った中山記念で故障して引退を余儀なくされましたが、現在はノーザンホースパークで乗馬として余生を送っています。