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2015/11/22 22:19
サクラバクシンオーの話(第10話)
「サクラバクシンオーの話」の第10話を書かせていただきます。
1993年の秋シーズン、戦線復帰したサクラバクシンオーは1戦ごとに調子を上げて大一番スプリンターズSに臨むことになりましたが、レース直前になって突然の不幸が陣営に襲いかかってきました。
☆「全演植オーナー死去...」
サクラバクシンオー陣営は深い悲しみに包まれました。
特に全オーナーの長年にわたる支援によってジョッキーとしての地位を確立できた小島太騎手にとっては、実の父親を失った以上に辛いことでした。
「オヤジのためにも負けられない。絶対に勝たなくてはならない」
サクラバクシンオー2度目のGI挑戦は全オーナーの弔い合戦でもありました。
1993年12月19日、第27回スブリンターズSが中山競馬場で行われました。
1番人気は初代短距離王ニホンピロウイナーの最高傑作にして当年の安田記念、天皇賞秋の勝ち馬ヤマニンゼファー、ラストランでもある当レースで史上初のスプリント、マイル、中距離の「三階級制覇」を目指していました。
3番人気は連覇を狙うニシノフラワー、この馬もラストランでした。全走マイルCSでは大敗しましたが、得意のスプリントで巻き返しを狙っていました。
そして2番人気はサクラバクシンオー、単勝オッズが一桁台なのは3頭だけで、「3強対決」が濃厚であるとの見方が大勢を占めました。
レースはイイデザオウがハナを切り、サクラバクシンオーは3番手に控え、すぐ後ろにヤマニンゼファー、ニシノフラワーは中団につけました。
前半600mのタイムは33秒2、前年よりは緩いペースとなり、サクラバクシンオーはきっちりと折り合って、楽な状態でレースを進めていきました。
直線に入った直後、サクラバクシンオーは一気にスパートします。
脚をなくした先行勢を楽にかわすと後は独走、ヤマニンゼファーも懸命に追走しますが差は縮まりません。ニシノフラワーも末脚を伸ばしますが3着争いを制するのがやっと、サクラバクシンオーの前に出る馬はいませんでした。
サクラバクシンオーは2着ヤマニンゼファーに2馬身半の差をつけて先頭でゴール、初のGI制覇を大勝利で飾りました。
「寝ても覚めてもオヤジのことばかり考えていた。絶対に勝たなくてはならないと思っていた。今日は騎手人生で最高の騎乗ができた。オヤジにありがとうと言いたい」と、育ての親である全オーナーへの感謝を述べると共に、サクラバクシンオーについては「馬が本当に成長している」と、逞しく成長した愛馬への賛辞を惜しみ無く語っていました。
境勝太郎調教師も「本格化したと言っても過言ではない」と自信にみち溢れたコメントを出しています。
晴れてスプリント王者となったサクラバクシンオー、次なる目標は安田記念、未だ勝ち星のないマイル戦での戴冠を目指すこととなりました。
今回はここまでとさせていただきますm(__)m
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とうけいにせいさん
ブン♪ブンさん>いいね!ありがとうございます(^_^)
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とうけいにせいさん
広瀬北斗さん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
ヤマニンゼファーは守備範囲こそ広かったですが、一番いいのはマイルでしたよ。
勝ってたら年度代表馬も視界に入ってただけに、ちょっと残念でしたね。 -
とうけいにせいさん
reibunさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
サクラバクシンオーはさらに強くなりますよ(^o^) -
ブン♪ブンさんがいいね!と言っています。
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広瀬北斗さん
このレース,個人的にはヤマニンゼファーの三階級制覇&年度代表馬「候補入り」も期待しておりましたが,まあサクラバクシンオーの完勝でしたね。
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reibunさん
すごい勝ちっぷりですね!
サクラバクシンオーも状況を理解していたかのようですね(^o^)
これから大活躍のお話、楽しみです! -
とうけいにせいさん
タヌキち〜んさん>コメありがとうございます(^_^)
こういう場面で勝つのが名馬の名馬たる所以ですよ(^o^) -
とうけいにせいさん
ウィズダムさん>コメありがとうございます(^_^)
サクラバクシンオーの快進撃はまだまだ止まりませんよ(^o^) -
タヌキち〜んさん
待ってました!!サクラバクシンオー(^0^)
うわぁー、勝ったんだ!凄い。
本当にドラマみたいだ。
ニホンピロウイナー、ニシノフラワー私も知っているほどの名馬が相手だったとは・・・ -
ウイズダムさん
\(^o^)/サクラバクシンオー♪
頑張れ〜!