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2016/02/11 21:54
エアグルーヴの話(第13話)
こんばんは(*・∀・*)ノ
「エアグルーヴの話」の第13話を書かせていただきます。
第116回天皇賞、2番人気で臨んだエアグルーヴの最大の敵は連覇を狙うバブルガムフェローでした
☆第116回天皇賞(秋)はサイレンススズカの逃げで始まりました。
サイレンススズカが逃げることは予想されたことなんですが、東京競馬場に詰めかけた10万人を越える観衆からはどよめきがあがりました。
サイレンススズカが大逃げを打ったのです。
この時のサイレンススズカは大逃げというスタイルを確立する前でした。
それまでは普通の逃げを打っていたんですが、実はこの時のサイレンススズカは完全に引っ掛かっており、鞍上河内洋騎手も半ば制御できない状態でした。
1000m通過タイムは58秒5、かなり速いペースでした。
ただガムシャラに逃げ続けるサイレンススズカを十数馬身後ろから追走していた後続集団でしたが、レースの行方を左右する鍵を握っていたのはバブルガムフェローの鞍上岡部幸雄騎手でした。
岡部騎手はバブルガムフェローを3番手に控えさせ、抜け出すチャンスを窺っていました。
しかし岡部騎手は余裕しゃくしゃくでレースを進めていたわけではありませんでした。
岡部騎手はサイレンススズカを駆る河内騎手の手が動かないことが徐々に気になってきたのです。
「このままでは逃げ切られるかも...」
東京2000mでの大逃げという戦法は成功する確立が極めて低い、捨て身ともいえる戦法です。
しかし後続馬が追い出すタイミングを逃せば捨て身は捨て身ではなくなり、逃げ馬を圧倒的優位に立たせることになるのです。
「大逃げ馬は1番人気の馬がつかまえに行く」
これが競馬の鉄則です。
逆に言えば1番人気の馬が動かなければ他馬は逃げ馬をつかまえに行けないのです。
無理に行けば1番人気の馬に目標にされ、苦境に立たされるからです。
岡部騎手は難しい選択を迫られていました。
一方、エアグルーヴの鞍上武豊騎手はバブルガムフェローのやや後方、6番手にエアグルーヴを置いていました。
「バブルを負かすことが勝利への絶対条件」
ユタカ騎手はバブルガムフェローを徹底マークし、バブルガムフェローがスパートする時を待っていました。
バブルガムフェローを負かすにはバブルガムフェローとほぼ同じタイミングでスパートしなければなりませんでした。
しかし大逃げを打つサイレンススズカをバブルガムフェロー&岡部騎手がつかまえにいかなければ2番人気であるエアグルーヴと自分がつかまえにいかなければならなりません。
「1番人気がつかまえにいかなければ2番人気がつかまえに行く」
これも競馬の鉄則だからです。
ユタカ騎手もまた、難しい選択を迫られていたのです。
十数馬身差を保ちながら先頭をひた走るサイレンススズカ、河内洋騎手の手は第3コーナーを過ぎてもまだ動いていませんでした。
今回はここまでとさせていただきますm(__)m
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とうけいにせいさん
四毛ネコさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
いいね!ありがとうございます(^_^) -
四毛ネコさんがいいね!と言っています。
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とうけいにせいさん
セロリさん>こんにちは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
わすが2分弱のストーリーですが、中身は非常に濃いものがありました(^o^) -
とうけいにせいさん
タヌキち〜んさん>こんにちは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
競馬はもちろん馬と馬との戦いなんですが、騎手と騎手との戦いでもあるんですよ(*^^*) -
セロリさん
結末はもちろん知っているけど、ワクワクするストーリーですね♪
天皇賞秋は青空がよく似合うなぁ(о´∀`о) -
タヌキち〜んさん
こんばんは〜!
こうした場面での騎手の判断、かけひきが勝負を決めるのですね〜。難しい(>_<) -
タヌキち〜んさんがいいね!と言っています。
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とうけいにせいさん
reibunさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
いいね!ありがとうございます(^_^) -
とうけいにせいさん
Masaさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
いいね!ありがとうございます(^_^) -
とうけいにせいさん
ハープ星さん>こんばんは(*・∀・*)ノ
コメありがとうございます(^_^)
逃げ馬をほったらかしにして逃げ切られることは騎手にとって恥以外の何物でもないんですよ。
でも大部分の騎手は1番人気の馬を見ながらレースをしています。
1番人気の馬が動かなかったら他の馬も動けないのは、先に動いたらほぼ100%負けるからです。
かと言って1番人気の馬が1番強いというわけではありませんから、場合によっては先に動いた方がいいときもあります。
だから騎手にはレースの流れを的確に読む力が必要だし、駆け引きも必要なんですよ。