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2016/06/05 21:43

ライスシャワーの話(第18話)

こんばんは(*・∀・*)ノ

ライスシャワーの話」の第18話を書かせていただきます
惨敗続きで終わった4歳秋のライスシャワー、年が明けても不振は続いていました

☆1994年2月13日、明け5歳となったライスシャワーの初戦は京都記念(京都芝2200m)となりました。
ライスシャワーはここでも精彩を欠き、勝ち馬ビワハヤヒデ(前年度の菊花賞馬および年度代表馬)から9馬身以上も離された5着に敗れてしまいました。

ライスシャワーはトップハンデとなる60キロを背負っていましたが、勝ったビワハヤヒデの斤量は59キロ、決して斤量差が原因で負けたわけではありません。
今回もライスシャワーには闘志が感じられなかったのです。

ライスシャワーは終わった...」
多くのファンが彼を見限りました。
ライスシャワーに、いや全ての競走馬に必要不可欠な闘争心が無くなったらもうレースには使えないからです。

先行きの全く見えなかったライスシャワーでしたが、次走日経賞(3月20日 中山芝2500m)で僅かながら光明がみえました。
ライスシャワーに闘志が感じられるようになってきたのです。

直線で先頭に立って粘るライスシャワー、その姿は菊花賞や天皇賞春で「黒い刺客」と呼ばれた頃の姿に近づいてきていました。
ゴール前で斤量が3キロ軽いステージチャンプ(母は80年代の名牝ダイナアクトレス)の強襲に屈して2着に敗れましたが、連覇を目指す天皇賞春に向けて、復調の兆しが見えたことは大きな収穫でした。

しかし、好事魔多し...
ライスシャワーは天皇賞春に向けた調教中に右前脚の管骨を骨折、春天連覇は夢と消えました。
骨折の状態は深刻で、陣営はライスシャワーの引退、種牡馬入りを真剣に検討せざるを得ませんでした。
しかしライスシャワーの引退、種牡馬入りの話はなくなり、現役続行が決定することとなりました。

種牡馬としての受け入れ先が見つからなかったのです。

「競馬の神様」こと大川慶次郎氏に「超ヘビーステイヤー」と評され「2200でも短い」と言われた程の長距離適性は生産者サイドが望むものではありませんでした。

1990年にスタッドインした大種牡馬サンデーサイレンスの存在が日本競馬のスピード化を加速させ、生産者たちはスタミナよりスピードと瞬発力を産駒に伝える種牡馬を欲していたのです。

(余談ですが、生産者が望む種牡馬としての資質を全て兼ね備えていた馬はサイレンススズカだけです)

ライスシャワーは走り続けるしかなかったのです。

幸いにも回復は早く、当初は「全治1年」といわれていたライスシャワーは暮れのグランプリ、有馬記念(12月25日、中山芝2500m)で戦線に復帰することができました。

6ヶ月の休み明けで出走したライスシャワー、レースでは最強馬ナリタブライアンと女傑ヒシアマゾンには太刀打ちできなかったものの、古馬では最先着となる3着に食い込み、GI2勝馬の意地を見せました。



※今回はここまでとさせていただきますm(__)m

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  • とうけいにせいさん

    ハープ星さん>こんばんは(*・∀・*)ノ
    コメありがとうございます(^_^)

    この頃からですよ
    日本競馬が高速化に向けて動き出したのは(*_*;
    ライスシャワーは2500以上でしか能力を発揮できない馬でしたから、高速化の流れには全く反する馬だったんですよ( ´_ゝ`)

    2016/06/05 23:14 ブロック

  • とうけいにせいさん

    Masaさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
    コメありがとうございます(^_^)

    まさかロゴタイプが逃げきるとは...
    今日は仕事してたんでリアルタイムでは見ていませんが、ビックリですよ(*^^*)

    2016/06/05 23:11 ブロック

  • ハープ星さん

    何だか読みながら、切なくなってきました。
    復調の兆しが見えた矢先の故障・・

    種牡馬として受け入れてもらえず
    走り続けることしか、生きていく道がなかったこと。

    この時に種牡馬となれていたらと思うと・・
    運命の分岐点だったのですね。

    2016/06/05 22:55 ブロック

  • Masaさん

    今日のロゴタイプみたいにライスシャワーもいつか復活勝利する日が来るといいですね〜

    2016/06/05 22:55 ブロック

  • とうけいにせいさん

    「お馬さん」さん>こんばんは(*・∀・*)ノ
    コメ&フォローありがとうございます(^_^)

    普通の馬なら痛みのあまり暴れてしまいますから回復は遅れるんです。
    でもライスシャワーは馬房でジッとしていたそうです。

    菊花賞や春天では闘志の塊となっていましたが、普段は人に従順でおとなしい馬だったそうです( ´_ゝ`)

    2016/06/05 22:46 ブロック

  • とうけいにせいさん

    デュースさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
    コメありがとうございます(^_^)

    ライスシャワーが走るのはあと4戦、私もそろそろ書くのが辛くなってきていますよ( ´_ゝ`)

    2016/06/05 22:42 ブロック

  • お馬さんさん

    こんばんは。
    ライスシャワーの回復が早かったのは
    痛みをこらえ、馬房でジッとしていたライスシャワーの賢さだと
    本で読んだ事を思い出しました。
    このときに種牡馬入りできなかった事・・・今でも残念に思います(p_-)

    2016/06/05 22:38 ブロック

  • デュースさん

    可哀想になってきたぁ(>_<)
    次回はどのような展開になるのか心配ですf^_^;)

    2016/06/05 22:36 ブロック

  • とうけいにせいさん

    msz-006さん>こんばんは(*・∀・*)ノ
    いいね!ありがとうございます(^_^)

    2016/06/05 22:27 ブロック

  • とうけいにせいさん

    タヌキちーんさん>こんばんは(*・∀・*)ノ
    コメありがとうございます(^_^)

    時代はもうライスシャワーを種牡馬としては迎えてくれなかったんですよ(--;)
    あと5年早く生まれてたら、たぶん骨折した時点で引退、種牡馬入りしていたでしょう( ´_ゝ`)

    2016/06/05 22:26 ブロック

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