2908件のひとこと日記があります。
2016/07/24 17:16
ライスシャワーの話(最終話)
こんにちは。
「ライスシャワーの話」を書かせていただきます
なお、この回は「最終話」とし、本日中に「完結編」を書かせていただくことといたします
☆第36回宝塚記念、第4コーナー手前で不意にバランスを崩したライスシャワーは的場騎手を振り落とし、前のめりに転倒してしまいました
なんとか立ち上がったものの、ライスシャワーの左前脚はあらぬ方向に曲がり、地面に脚をつけない状態でした
「左前脚第1指関節開放脱臼」
しかも脱臼箇所より下の脚の骨は粉々に砕けていました
振り落とされた的場騎手、調教師席で見守る飯塚好次調教師、そしてスタンドに詰めかけた大観衆は、直に負傷したライスシャワーにはこれからどんな運命が待ち受けているかを否応なしに思い知ることとなりました
ライスシャワーを救うすべはありませんでした
人間たちにできることは、彼を一秒でも早く楽にしてやることだけでした
「一秒でも早く楽にしてやる」...それは彼の命の火を消すことです
馬運車に乗せることもできないほどの致命傷を負ったライスシャワーは急遽第4コーナー付近に張られたテントの中でその生涯を閉じなければなりませんでした
振り落とされた的場騎手は幸い大きなケガもなく、自力で歩くこともできました
ただし、的場騎手が軽傷ですんだのはライスシャワーのおかげでした
ライスシャワーがバランスを崩して倒れこんだ時、的場騎手は体制を立て直そうと手綱を思いきり引きました
ライスシャワーが懸命にそれに応えて体を起こしたことが結果的に的場騎手の命を救いました
もしライスシャワーがそのまま倒れこんでいたら、的場騎手は馬の下敷きになっていたでしょう
そのことを分かっていた的場騎手は、全身が痛んでいるにも関わらず「痛い」と口にすることはありませんでした
的場騎手は馬運車に乗せられて競馬場を後にするライスシャワーの遺体に向かって最敬礼し、3年間にわたって共に戦い抜いた相棒を見送りました
しかし的場騎手はすべてが終わった後、突然「ライスが死ぬわけがない、俺、もう一度見てくる」と言い出し、飯塚師に「均、もうやめとけ...」と嗜められています
事故から5日たった6月9日、飯塚厩舎でライスシャワーの追悼式が行われました
馬房内に設けられた献花台にはライスシャワーの遺影がたくさんの花とともに飾られていました
遺影の前で手を合わせ、深々と一礼する的場騎手
遺影を前にして泣き崩れる川島厩務員
ライスシャワーは最後まで時代に拒まれ続け、仔を残すこともできずにこの世を去ってしまったのです
※「最終話」はここまでとさせていただきますm(__)m
なお、ライスシャワー追悼式の模様はYouTubeで視聴することができます
少々お時間をいただいてから「完結編」を書かせていただきます
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とうけいにせいさん
関東帝王さん>コメありがとうございます。
こちらこそ最後までおつきあいしていただいて感謝しておりますm(__)m -
関東帝王さん
ありがとうございました。その一言です。
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とうけいにせいさん
msz-006さん>こんばんは。
いいね!ありがとうございます。 -
とうけいにせいさん
ハープ星さん>こんばんは。
コメありがとうございます。
誰が悪いとか何がいけないとかじゃなく、起こってしまったことなんです(-_-)
ただ、これが運命だったとは言いたくないです( ´_ゝ`) -
msz-006さんがいいね!と言っています。
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ハープ星さん
救ってあげることもできず
唯一出来たことが、一刻も早く痛みから解放してあげること。
本当に悲しい最期です。
生きていて欲しかったです。 -
とうけいにせいさん
yokoさん>こんばんは。
コメありがとうございます。
ライスの碑には今でも絶え間なく花が手向けられているんでしょうね( ´_ゝ`) -
とうけいにせいさん
ブン♪ブンさん>こんばんは。
ファイト!ありがとうございます。 -
yokoさん
ライス☆
京都の碑にお参りしましたー☆ -
とうけいにせいさん
デュースさん>こんにちは。コメありがとうございます。
忘れたくても忘れることのできない馬、それがライスシャワーですよ( ´_ゝ`)