プロレスの話NXT(伊達直人の話)

全国８０００万人のユニバースのみなさん、こんばんは(*・∀・*)ノ
「プロレスの話NXT」をお送りします

今夜は１２・７リアルジャパン後楽園大会に姿を現した「伊達直人」さんのことについて書かせていただきます

☆初代タイガーマスクデビュー３５周年記念大会に「伊達直人」登場


２０１０年からはじまった「タイガーマスク運動」について記憶されている方も多いと思います

「伊達直人」を名乗る人物が群馬県内の児童相談所にランドセル１０個を寄贈したことを皮切りに全国の児童養護施設にランドセルや文房具、現金などが「伊達直人」や「ルパン三世」などのアニメのキャラクターの名義で寄付されたことが相次いだことから「タイガーマスク運動」が広がりを見せていきました

運動が始まってから６年が経ちましたが、今月７日に行われた初代タイガーマスクのデビュー３５周年記念大会にて、最初にランドセルを寄贈した「元祖伊達直人」というべき男性がリングに上がり、自らの素性や慈善活動を行うに至った経緯などを後楽園ホールにつめかけた１５００人のファンを前に話し出しました

初代タイガーマスクこと佐山聡氏の「ここに本物の伊達直人が姿を現します」という紹介のあとリングに上がった「伊達直人」の本当の名は河村正剛さん(４３歳)、群馬県在住でサラリーマン生活のかたわら、佐山氏が２０１４年に立ち上げたNPO法人「初代タイガーマスク基金」の理事を務めていらっしゃるそうです

河村さんは幼少時代に両親と離別し、親類の所を転々とする生活をされていたそうです
親類から「お前のせいで家庭がギクシャクしている」と責められ「生まれてきてごめんなさい」と謝罪させられたそうです
河村さんが「いつかは同じような境遇の子たちの力になりたい」と思うようになったのはこの時からだそうです

長年に渡って児童養護施設にいる子供たちの支援活動を行われていたそうですが、入所者が増えていく一方の施設の子供たちを見て「このままではいけない。何か世の中にメッセージを送り、現状を知ってもらわなければならない」と考えるようになったそうです

そこで思いついたのが「伊達直人」の名を使って慈善活動を行うことでした
タイガーマスクの主人公、伊達直人も我が身を傷めつけて稼いだファイトマネーで、かつて自らが身を寄せていた児童養護施設の支援を行っていました

人気アニメの主人公の名を借りて行った慈善活動は瞬く間に全国に広がり、現在も継続しています
しかし月日が経ち、運動は下火になりつつあるのが現状です
河村さんか自ら正体を明かしたのは、このまま「タイガーマスク運動」が廃れてしまうのを憂いたからでした

河村さんはこんな言葉を残しました

「子供たちは虐待されるために生まれてきたんじゃない。抱きしめられるために生まれてきたんだ。子供たちは涙を流すために生まれてきたんじゃない。笑顔になるために、周りの人たちを笑顔にするために生まれてきたんだ」


超満員の観客を前に命の尊さ、慈しむ心の大切さを力強く説く河村さん

観客は暖かい拍手と声援を送り、後楽園ホールには「伊達直人」コールが響き渡りました