アドラーブルの話

こんばんは(*・∀・*)ノ

今日は特にネタも仕込んでないので、久々に馬の話でも書きましょうかね(^。^)y-~

明日はオークスですから、今回は1992年の勝ち馬であるアドラーブルについて書かせていただきます

栗毛で可愛らしくて、小さい馬でした

オークスでの馬体重は410キロ
たぶん歴代優勝馬の中では一、二を争うくらい小さかった馬でした

斬れるというよりいい脚を長く使える馬だったんで、今思うと府中2400mは格好の舞台でしたね
小さな体ながら馬群を割って出てくる勝負根性はピカ一でしたね

アドラーブルが勝った第５３回優駿牝馬
この年は２強が人気を分けあっていました

１番人気はニシノフラワー(3.0倍)

前年の阪神３歳S(現阪神JF)と前走桜花賞を制した快速馬でしたが、気性面の問題から2400mの距離に不安がありました

２番人気はキョウワホウセキ(3.2倍)

４歳牝馬特別(現フローラS)を制して一躍打倒ニシノフラワーの一番手として注目されたシンボリルドルフ産駒で鞍上は武豊、少なくとも距離への適性はこの馬のほうがありました

アドラーブルは４番人気(15.1倍)

チューリップ賞ではニシノフラワーを下しての勝利
桜花賞ではニシノフラワーに３馬身半離されたものの、しぶとく２着を確保
好走しながらも人気は集められませんでした

(母の父がダンチヒでしたから2400は長いと思われたかもしれません)


１６番人気ウィーンコンサートが引っ張ったレースは1000m６２秒６のスローペースとなりました

緩い流れとなったことで苦しくなったのは１番人気ニシノフラワー
終始掛かり気味になってしまいました

アドラーブルは７番手追走
こちらは落ち着いており、２番枠から好スタートを決めると出たなりにレースを進めていました
鞍上村本善之騎手との呼吸もピッタリです

レースは直線に入りニシノフラワーが抜け出しを図りますが、残り４００mの時点でもう脚は上がっていました

馬群に沈むニシノフラワーを尻目に先頭に立ったのはキョウワホウセキ
１１番手追走から直線で一気にスパート、堂々と馬場の真ん中から先頭を奪いました

一気に抜け出そうと力走するキョウワホウセキ
しかし、そうはさせじと最内から６番人気サンエイサンキューが伸びてきました

残り２００m
内からサンエイサンキュー
外からキョウワホウセキ
レースはこの２頭の叩きあいになるかと思われました

その時...
キョウワホウセキのさらに外から追いこんできたのは...

アドラーブルでした

馬群をさばくのに少々手間取ったものの
外に進路を確保してから、アドラーブルは一気に弾けました
そして、残り１００mでアドラーブルがキョウワホウセキをとらえて先頭に立ちました

しかしキョウワホウセキも粘ります
サンエイサンキューも負けてはいません
両馬とも懸命に脚を伸ばし、差し返しにいきます

残り５０m
アドラーブルわずかに先頭
キョウワホウセキとサンエイサンキューが並んで追走
３頭の叩きあいはゴールまで続きました

死闘を制したのは...アドラーブル！
２着サンエイサンキューに半馬身の差をつけ、見事に第５３代オークス馬の座を射止めました


わずか４１０キロの小さな体ながら
類い稀な勝負根性で過酷な府中2400mを先頭で駆け抜けたアドラーブル

残念ながらこの年限りで競走馬を引退することになりましたが
繁殖牝馬としてエモシオン(1999年京都記念、1998年菊花賞3着)を出しています