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2012/10/30 21:10
マンナの話
今日はマンナのことを書く。
ミナガワマンナのことではない。(全く無関係ではないが)
昨年まで岩手競馬唯一の女性騎手として活躍していた皆川麻由美さんのことである。
(彼女のニックネーム〔マンナ〕はミナガワマンナからとったものだそうだ)
彼女はとにかく明るかった。
いつでも周りの人たちや岩手競馬ファンを楽しませてくれた。(言うことの大半は下ネタだったが)
追える騎手ではなかった。
お世辞にも容姿端麗とはいえなかった。
菅原勲を「いさおたん」と呼ぶ恐い物知らずでもあった。(今の岩手の騎手にそんな度胸のあるヤツはいない)
でも彼女は間違いなく岩手競馬のアイドルであった。
どこの地方競馬でもそうだが、彼女も引退する直前は全く乗り鞍が無く、競馬場にも姿を見せなかった。度重なるケガや調教師の不慮の死による所属厩舎解散という不運も重なった。
彼女を久々に見たのは、彼女の引退セレモニーの時であった。
彼女はいつもと変わらぬ笑顔を振りまきながらファンの温かい声援を受けていた。
最後になぜか「コマネチ」のポーズ(往年のビートたけし氏のギャグである)で締めくくった彼女の万感の想いを含んだ笑顔を私は忘れない。
彼女が去った岩手競馬は今一つ盛り上がりに欠けている。彼女のような皆を明るくしてくれる騎手やスターホースが早く出てきてくれることを切に願う。岩手と岩手競馬を復活させるために。