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2012/11/14 19:51
バカバカしくて面白い本の話
10年ほど前のことだが、私は「空想科学読本」という本にハマっていた。
アニメや特撮番組などで行われたことが現実の世界でも起こったらどうなるかを科学的に検証する本であるが、これがとにかくバカバカしくておもしろいのである(^o^)
現在はシリーズ全12刊が出ているそうだが、一番面白いのはなんと言ってもシリーズ1作目と2作目である(と私は思う)。
例えば(詳細な説明は控える)
「ウルトラマンが宇宙からやって来て地球に降り立った瞬間、超巨大地震が発生する」
「ゴジラは生まれた瞬間、即死する」
「ウルトラマンが手から水を出すと地球は氷河期になる」
※初代ウルトラマンは手から水流を出して怪獣を倒したことがある。
「仮面ライダーの変身ベルトから生み出されるエネルギーではまともに動くことなど無理」
「ウルトラマンのパワーはジャイアント馬場何万人分か」
こんなことを科学的に、しかも大真面目に検証しているのである。
子供向けの番組の、しかも何の根拠もなく設定した数値を丹念に計算して結論を出しているのである。読んでいて笑いが止まらなかった。
(笑いすぎて腹が痛くなるほどだった)
この本の著者である柳田理科雄氏は特撮番組が好きすぎてどうしても実際に起こりうるかどうか確かめてみたかったそうだが、よくもまあ、こんな意味の無いことをやろうと思い付いたものだ。
しかしこの本はベストセラーになり、現在も刊行されている。この本を読んで科学に興味を持って科学者やエンジニアの道に進んだ人も多いと聞く。
前言を撤回しなくてはならない。
「意味の無いこと」など1つもない。
大事なのは「まず行動すること」で、意味を求めているうちはなにも成すことはできない。
意味を持つまで続ければいいのだ。
この本は面白いだけではない。
行動することの大切さも教えてくれる。
興味のある方は是非読んでいただきたい。
私は4作目で読むのを止めてしまったが...だって面白くなかったから(-_-;)