「お姉さん」の話 〜後悔〜

悔やんでも悔やみ切れないことがある。

私が日記を書き始めた頃、ちょくちょく「いいね」を下さる人がいた。
その人(仮に「お姉さん」と呼ぶ)のページを覗いてみると、彼女は内臓を患っているらしく、闘病生活の模様などが日記に書かれていた。

でも、彼女の日記には悲壮感のかけらもなく、ポジティブに病気と向き合っていこうとする姿勢が感じられた。

私は彼女とコメやメッセージのやりとりをしたことはない。
当時、私は参加していたgleeのコミニュティをある人とのトラブルが元で脱退したばかりで、他人とのコメのやり取りが煩わしかったのだ。

ある日の夜、軽い気持ちで彼女のページを覗いてみた私は強いショックを受けた。
「お姉さん」はもうこの世のどこにもいなくなっていた。
大好きだったロンシャン競馬場の近くで天に召されたのだ。

私は言葉を失った。彼女へのお別れの言葉が思いつかない私はありきたりなお悔やみのメッセージを書いて送信した。

天国へ旅立ってしまった彼女に手を合わせながら、私は己に強く腹を立てていた。

彼女に送った初めてのメッセージがお悔やみの言葉であることが許せなかった。己のいい加減さが我慢ならなかった。

私は今も後悔している。彼女と何か言葉を交わしたかった。太陽のように明るく周りの人たちを照らしていた彼女と...

この話は終わりではない。まだ書くことがある。