「お姉さん」の話 〜生きていく〜

私が不安に思っていることを正直に書く。

「その人は自らの手で命を絶つのでは...」

その人の日記には言い様のない悲しみがあった。
何か思い詰めている、と感じた。
私には詳しい事など分からないから、ありきたりなお別れのメッセージを書いてしまったが、今となっては少々迂闊であった。

もちろん、こんなことを考えてしまう私がどうかしているのだろう。そうに決まっている。

でも私の不安は消えない。できることならばその人からの「それは違う」というメッセージが欲しい。
「いい加減なこと書かないで！」という抗議でもいい。いくらでも謝るから。

自ら命を絶った人は決して天には召されない。

救われない魂が虚空をさまようだけである。

どんなに辛くても生きていくのだ。

生きていかなければ天国にいる大切な人たちが悲しむ。大切な人たちのためにも生きていかなければならないのだ。

私ではない。お姉さんがそう言っている。