プロレスの話6( 小橋建太)

ショッキングなニュースが今週発売のプロレス雑誌に乗っていた。

「小橋建太、引退決定」である。
ここ数年間は病気や相次ぐケガで満足にファイト出来なかった小橋選手ではあるが、三沢光晴亡き後のNOAHにとって、彼は数少ない客を呼べるレスラーの1人である。NOAHにとっては大打撃である。

彼はジャイアント馬場の「最後の直弟子」といってもいいだろう。
入門当時、馬場氏から「食って体を作れ、走って心臓を強くしろ」との教えを愚直なまでに実践してきた彼は「馬場イズムの継承者」でもあった。

その彼がリングを去る。「満身創痍」という言葉が戯れ言に聞こえてしまうほどボロボロになって...敢えて述べるが、彼が今、普通の生活を送れているのは奇跡に近い。それほど彼の体はダメージを受けている。

彼が三沢、川田、秋山などと繰り広げた名勝負の数々を私は今でも鮮明に思い出せるし、決して忘れることはないだろう。

彼に「ありがとう、本当にお疲れさまでした」と言ってあげたい。

まだ終わりではない。続きがある。