2908件のひとこと日記があります。
2013/02/18 19:26
追い込み馬の話6( デュランダル)
追い込み馬の話第6弾、今回は2003、2004年のJRA最優秀短距離馬、「名刀」デュランダルである。
この馬もSS産駒らしく気性が激しい馬であった。
その気性の激しさゆえにゲートが苦手であり、半ば必然的に追い込み馬となった。
「名刀」と称されるほどの斬れ味鋭い末脚を武器にG1を3勝、マイルチャンピオンシップでは連覇を達成した。
鍛えこまれた名刀ほど折れやすいというが、デュランダルの場合は、あたかもその斬れ味と引き換えにしたかのように蹄の故障に悩まされた。
デュランダルの蹄は生まれつき薄く、表面に亀裂を生じやすい構造をしていたため、たひたび裂蹄を起こし、その度に長期休養を強いられていた。
(これはデュランダルの近親に共通する特徴だそうである)
ディープインパクトが蹄鉄を打たずに「エクイロックス」という手法を用いて蹄鉄を特殊な接着剤で貼り付けていたのは有名な話だが、デュランダルも同様に蹄鉄を貼り付けていた。
デュランダルを語る上で忘れてはならないレースがある。2004年の香港マイルである。
レース当日は良馬場であったが、レース直前になって主催者が突然コース上に大量の水を撒き、コースを「不良」に変えてしまった。
大外一気の末脚を武器とするデュランダルにとっては、極めて不利な条件である。
どうして突然水が撒かれたかは不明であるが、何らかの「見えざる力」が働いたのは間違いないだろう。
まさに「アウェー」の洗礼である。
デュランダルは5着に敗れた。
2005年には「不治の病」と言われる蹄葉炎を発症したが、関係者の懸命な治療の甲斐あって、レースに復帰できるまでに回復した。
種牡馬入りしたデュランダルは、エリンコートなどの活躍馬を送り出し、現在も社台SSで種牡馬生活を送っている。
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ばいありーたあくさん
ロシアンブルーさん>こんばんは(^-^)コメありがとうございます。
サンデーに母父ノーザンテーストでG1を勝ったのはデュランダルとアドマイヤマックスだけですからね。
日本を代表するサイアーラインになってくれることを期待しています。
競争馬にとって「蹄が弱い」というのはかなりのハンデだろうと思います。
F1に例えるなら、予選のタイムアタック用のタイヤで決勝レースを走りきるようなものでしょう。
そのハンデを乗り越えてG1を3勝したデュランダルは、十分に「名馬」の資格を持っている馬だと思います(^-^) -
ばいありーたあくさん
とろ。さん>改めましてこんばんは(^-^)コメありがとうございます。
デュランダルはその脚質から「府中マイルがベストな条件」と言われてましたからね。
安田記念は裂蹄で出られませんでしたから、もし出ていたらどんな走りを見せてくれるのかな、と思うと残念でなりません。
余談ですが、デュランダルの主戦は池添ですが、大外一気の追い込みがあの馬には合っていると坂口正大調教師に進言したのは、武豊だそうです(^-^) -
ロシアンブルーさん
今では高速馬場になり、当たり前になりましたが、
当時の馬場で33秒台前半は価値があると思います。
18戦して13回馬券内もすごいですね。
サンデー×ノーザンテーストやっぱり好きです。
マックス産駒も安定してるし、伝えたい血統だと個人的には
思っているのですが。 -
とろ。さん
こんばんは。
デュランダルの脚質を考えると東京のマイル戦で1回でもいいから
走るところを見てみたかったです。
この馬のベストパフォーマンスは個人的にスプリントG13連覇を狙っていて
当時短距離最強馬のビリーヴを直線の短い中山で差し切った
スプリンターズSですかね。空いた口がふさがりませんでしたww -
ばいありーたあくさん
ぼう0508さん>こんばんは(^-^)コメありがとうございます。
今はあまりなくなりましたが、一昔前の香港は露骨に地元の馬を勝たせようと仕向けていましたね(-_-;)
特にアグネスデジタルとエイシンプレストンが勝った翌年が酷かった。
2連覇を狙って出走したエイシンプレストンが最後の最後まで馬群に閉じ込められたままで、福永騎手が最後は騎乗停止を覚悟で馬群をこじ開けたのを鮮明に覚えています。
福永騎手があれほど感情むき出しな乗り方をしたのをみたのはあれ一度きりです。
よほど怒り狂っていたのでしょう(-_-;) -
ぼう0508さん
ヒシアマゾンと同じく正に「短距離の差し・追い込み」の代表格でしたよね。(アマゾンは距離が伸びても走りましたが。)
でも、ステイの時にも思いましたが諸刃の剣となる激しい気性だからこその末脚だったのでしょうね。
香港の件は、日本の強い競技で不利なルール改正がされるようなものだったのでしょうか…。「見えざる力」働くなんて残念なことですね。