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2013/03/03 20:44
逃げ馬の話8( サクラバクシンオー)
逃げ馬の話第8弾、今回は93、94年にスプリンターズSを連覇した「短距離路線の先駆者」サクラバクシンオーである。
ちなみに、来週行われるスプリングSにもサクラバクシンオーは92年に出走している(12着)。勝ち馬はミホノブルボン、ライスシャワーも出走しており(4着)、クラシック、長距離、短距離と異なる距離体系のG1を制した3頭が一同に介した稀有なレースであった。
血統だけ見ればクラシック向きかと思われたサクラバクシンオーであったが、1400mを越える距離のレースは9戦全敗、越えなければ12戦11勝という生粋のスプリンターとして活躍した。
特に凄かったのは94年の秋である。
出走した4戦全てでコースレコード、京都競馬場が改修工事のため阪神競馬場で行われたスワンSでは59キロを背負いながら1分20秒を切る大レコード勝ちを修めた。
引退レースとなったスプリンターズSでは、21戦全てで手綱を取り、この年限りでの引退を決めていた小島太の渾身の騎乗に応えるかのように2着に2馬身半の差をつける圧勝で、自らと小島の引退に花を添えた。
彼の活躍が高松宮杯の距離を短縮してのG1格上げ等、短距離路線でのレース体系の充実のきっかけの1つとなった。
極論かもしれないが、キングヘイローがG1馬となれたのは、サクラバクシンオーのおかげでもあるのだ。
彼はまさに「先駆者」であったのだ。
種牡馬としてもグランプリボス、ショウナンカンプ、ブランディス(2004年中山大障害、中山GJの勝ち馬)等の活躍馬を多数送りだし、サンデーサイレンス直仔以外の父内国産馬としては最も成功した。
「電撃の6ハロン」を誰よりも速く駆け抜けた名馬であった。
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msz-006さん>こんばんは(^-^)コメありがとうございます。
「この馬なら海外でも勝てる」って小島太は常々いるましたね。
サクラバクシンオーは坂のあるコースもOKだしコーナーワークも上手かったし、何よりもあのスピードで二の脚が使えたのが凄かったです。
直線競馬もおそらくこなせたでしょう。
欧州のG1で見たかったですね(^-^) -
msz-006さんがいいね!と言っています。
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msz-006さん
私はバクシンオー派でしたので、思い入れが多々あります。ホントに強い馬でした(^^)/
バクシンオーの引退レースで勝った後、太さんが興奮して豊さんに『この馬でお前が海外へ行け!』と言った話はあまりにも有名です。今でこそスプリントレースが海外に沢山ありますが、バクシンオーならきっと太さんが騎手してても、全て勝てたのではないかと…( ´艸`)
私の大好きな、競馬『たら』『れば』ですけどね(^^;) -
ぼう0508さん>こんばんは(^-^)コメありがとうございます。
サクラバクシンオーは父の父がテスコボーイ、母の父がノーザンテーストですから、日本を代表する大種牡馬2頭の血が入っている、ということで生産牧場側でも歓迎されましたし、種付け料もそれほど高くなかったですから、繁殖牝馬も集めやすかったのではないでしょうか。
アンバーシャダイの甥っ子なので、クラシックディスタンスで活躍できる産駒も出せるのではないか、という期待感もあったでしょう。
「父内国産馬」の牙城をただ1頭だけで守り続けた稀有な種牡馬でもありました。
グランプリボスが後継者として、テスコボーイ系を日本に残し続けてくれると期待しています。 -
とろ。さん>こんばんは(^-^)コメありがとうございます。
サクラバクシンオーは気性が前向き過ぎるのと、スピード能力がずば抜けていたので短距離路線に行きましたが、クラシックディスタンスで勝てる馬が強い馬、という考えが根強くあった当時では、陣営はかなり勇気のいる決断をしたと思います。
周りの人に恵まれたことも、この馬が名馬になれた理由の1つです(^-^) -
ぼう0508さん
まさにスペシャリストと呼ぶに相応しい名馬ですね。
1200を超えたら勝ち星ゼロ、見事と言うほか無いかもしれません。
短距離が主戦場だったバクシンオーが種牡馬となって成功するのか
当時疑問でしたが、そんなことは杞憂に終わり大種牡馬となりましたものね。
引退式で贈られたレイの人参にパクついていた姿が思い出されます。
花は桜木男は驀進(爆心)…早い強い格好いい馬でした。 -
とろ。さん
こんばんは。
引退レースで実況の人がこれは最後の愛のムチ!!って言ってましたよね?
なんか動画サイトで見たとき感動しました。
マイルでも実は2着に来てて十分強いんですけどやっぱりこの馬の
本当の力は1400以下で発揮されますよね〜。
後継種牡馬はグランプリボスかな? -
ロシアンブルーさん>こんばんは(^-^)コメありがとうございます。
確かにサクラバクシンオー産駒の勝ち鞍はマイル以下に集中していますからね。
これだけ自らの能力をダイレクトに産駒に伝える種牡馬は、ステイゴールド、トニービン、ブライアンズタイムくらいですかね。
スプリングSで惨敗してから陣営はスパッと短距離路線にシフトチェンジしたのが、後の成功につながったことを考えると、陣営の英断には敬服するばかりです。
マイルCSでのノースフライトとの激闘も強く印象に残ってます。「ついにバクシンオーがマイルで勝つのか?」って思ったんですがね... -
ロシアンブルーさん
スプリングSが『いい意味で』分岐点となったレースですね。
重馬場ではるか前を行くブルボンを見て潔く路線変更。
思い切った決断でしたね。
あれが良馬場で馬券内だったらと思うと、競馬はおもしろい。
自身生で見たのは、キャピタルSです。強かったです。
あと、何といってもノースフライトとの激戦ですね。
マイルではノースフライトの1400ではバクシンオーの意地を見た。
あの時代の短距離のスペシャリストは絶対的な強さ(オーラ)があった。
現役時代を知る側からすると、
マイル以上でバクシンオー産駒は買いづらい。
これもまた、たしかなのです。