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2013/03/20 19:21

追い込み馬の話10 (ドリームジャーニー)

追い込み馬の話第10弾、今回はオルフェーヴルの全兄にして2006年の朝日杯、2009年の春・秋グランプリを勝った「元祖黄金配合」ドリームジャーニーである。

今でこそステイゴールド×母父メジロマックイーンの組み合わせは「黄金配合」として競馬界を席巻するほどの勢いだが、本来はこの配合は「禁じ手」なのだそうだ。
両馬とも気性が激しい馬だからである。

本来ならこの組み合わせでは配合されないはずが、なんらかの理由で「うっかり配合されてしまった」結果、生まれたのがドリームジャーニーである。
だから生まれた当時は、どんなに気性の激しい馬になってしまうのか、と関係者たちは心配したそうだ。

ドリームジャーニーはその心配の通り、気性の激しい馬になった。
おまけに父ステイゴールドに似て、非常に小柄であった。

朝日杯出走時の馬体重は416キロ、これは歴代の勝ち馬の中では最も軽い。最高でも442キロ止まりであった。

ステイゴールドから受け継いだものはまだある。
左にササる癖である。
この癖もステイゴールドと同じように「左に寄ればレースを止められると思い込んでいた」ものであるらしい。
切れる末脚が武器でありながら東京コースが大の苦手だったのは、この癖が大きな原因である。

ステイゴールドから受け継いだものは、こうしたネガティブなものばかりではない。

2歳から7歳まで走り、通算31戦もしたタフネスと朝日杯で騎乗した蛯名正義が「飛ぶような」と表現したほどの末脚である。

2009年の宝塚記念では、圧倒的1番人気のディープスカイ末脚勝負で下し、同年の有馬記念では、女傑ブエナビスタを一瞬で抜き去った。4キロの斤量差をものともせずに。

この馬が残した功績は非常に大きい。
彼の存在なくしては、3冠馬オルフェーヴルは誕生しなかったからだ。

ドリームジャーニーを管理していた池江泰寿調教師は、さんざん手を焼きながら彼をG1を3勝するまでにさせた。この経験と培ったノウハウは全弟であるオルフェーヴルを鍛える際には、非常に役に立ったはずだ。

ドリームジャーニーの主戦騎手だった池添謙一は、さんざん苦労した末に彼を完璧に乗りこなしたから、オルフェーヴルの主戦騎手になれた。

ドリームジャーニーは「良き兄貴」なのだ。
弟のために、自らサンプルとなって陣営にノウハウを提供したのだ。

良き兄貴の思いは、弟が凱旋門賞を勝った時に結実する。

オルフェーヴルの健闘を祈るばかりである。

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  • ばいありーたあくさん

    331さん>おはようございます(^-^)コメありがとうございます。

    メジロマックイーンの産駒が気性の激しい馬が多い、というのは正直言って意外でした。

    マックイーンの産駒がマイルから中距離が得意な馬が多かったのは、そういう理由もあったんですね。

    ステイゴールドはSS×ディクタスなので分かるんですけどね。

    2013/03/22 06:32 ブロック

  • 331さんがいいね!と言っています。

    2013/03/22 00:02 ブロック

  • 331さん

    ばいありーたあくさん、こんばんは。
    メジロマックイーンとステイゴールドの産駒は何頭か扱ったことがありましたが、
    気性が荒くて非常に手を焼いた記憶があります。
    ただ、産駒は総じて性格が前向きでしたね。
    叱ると反発してきますが、褒めると甘えてくる馬が多かったです。
    頭が悪いわけではありませんでしたね、
    マイペースとでも言えばいいでしょうか、
    そういう産駒が多かったですね。

    2013/03/22 00:02 ブロック

  • カープインパクトさんがいいね!と言っています。

    2013/03/21 22:10 ブロック

  • ななみさんがいいね!と言っています。

    2013/03/21 00:02 ブロック

  • ばいありーたあくさん

    すみれさん>この写真はGoogleでダウンロードできますので、アクセスしてみてはいかがでしょうか?

    2013/03/20 23:57 ブロック

  • すみれさん

    (^▽^;)あは。この写真の顔すごい気に入りました。
    何度も見に来ちゃう。

    そうなんです。
    この仔あってこそ今の「偉大なる種牡馬ステイゴールド」があるんです。
    ただ、受胎率の悪さは本当に心配で‥
    そこは父には似なかったんですよね。

    2013/03/20 23:54 ブロック

  • ばいありーたあくさん

    すみれさん>こんばんは(^-^)コメありがとうございます。

    ステイ産駒で一番ステイに似ているのは、ドリジャニでしょう。
    (オルフェはステイと伯父のサッカーボーイを足して2で割った感じだし、ゴールドシップはマックイーンが強く出てる)

    なんと言ってもステイ産駒初のG1馬、しかも勝ったのが2歳と5歳の時ですから、仕上がりの早さと成長力を身を持って証明したことが、ステイの種牡馬としての能力の高さも証明することになりました。

    ドリジャニがいなかったら、ステイはとっくに種牡馬を引退していたかもしれません。

    そうしたらオルフェも生まれてこなかった可能性が...そう考えると、ドリジャニの功績は本当に大きいですね(^-^)

    ただ心配なのは、種付けの受胎率の悪さです。
    昨年は95頭に付けて、受胎したのは40頭ほどでしかないのですから...(-_-;)

    2013/03/20 23:17 ブロック

  • すみれさん

    あぁ‥この角度の顔、父にそっくりですね。
    そうか、この仔は「うっかりできちゃった子」なんですね。(笑)

    ドリジャは偉大です。
    この仔の存在はとても大きい。
    父にとっても弟にとっても。

    2013/03/20 22:47 ブロック

  • msz-006さんがいいね!と言っています。

    2013/03/20 21:20 ブロック