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2013/03/22 19:41
プロレスの話22 ( アジャ・コング)
昨日書いた通りに、今日の日記は「です、ます」調で書いてみます(^-^)
プロレスの話第22弾、今回は女子プロレス界のカリスマとして君臨する「アジャ様」こと、アジャ・コングです。
彼女は皆から「アジャさん」とはいわれません。「アジャ様」です。
それだけリスペクトされているのです。
彼女がなぜリスペクトされているのか?
それは彼女の人間的な強さと優しさにあります。
彼女はアフリカ系アメリカ人の父親と日本人の母親とのハーフです。
彼女が幼い頃、米軍立川基地に勤務していた父親は突然の本国召還により帰国してしまい、彼女は母子家庭で育ちます。
ハーフであるがゆえに、少女時代の彼女は深刻ないじめを受け続けます。
プロレス(全女)入りしてからも「ハーフであるがゆえの」いじめは続きます。
会社からは「お前はハーフなのだから悪役になって日本人を憎み続けろ」と言われ(長与千種に憧れてプロレス入りした彼女はベビーフェイス志望でした。長与と闘いたくなかったからです)、先輩レスラーからは陰湿ないじめを受けました。
彼女は非常に悩んだそうです。
ある時、思い悩んだ彼女は、悪役同盟(所属していたヒール軍団)のボスで、彼女を可愛がっていたダンプ松本に相談します。2人が話し込んでいた所に偶然、長与千種が通りかかりました。
事情を知った長与は、アジャにサングラスを渡して、「このサングラスが似合う悪党になれ」と励ましたそうです。
それからです。アジャが悪役として生きていく決心をしたのは。
彼女には他にも苦難が降りかかりました。
1990年、唯一の肉親だった母親を肝臓ガンで亡くし、天涯孤独となってしまいました。
母親が亡くなった時、彼女は試合会場にいました。彼女は試合の時間が繰り上がったこと、対戦相手が泣きながら自分に向かってきたことから、最愛の母の死を悟りました。
彼女は自分に降りかってきた苦難を全て乗り越えて、女子プロレス界のトップに立ったのです。
彼女の強さはそのまま優しさにもなりました。
かつて、全女に府川由美というレスラーがいました。容姿はとても可愛かったのですが、体力が無さすぎたので、レスラーとしては落第生でした。
この人も深刻ないじめに遭いました。
ある日、いじめを受けた彼女がトイレで泣いていた時に優しく声をかけ、励ましたのは誰あろうアジャでした。
アジャは、かつて自分がされていたことを府川選手もされているのを見て、黙っていられなかったのです。アジャ自身も、ダンプ松本やブル中野、長与千種らに励まされて立ち直ったように、府川選手を励まして立ち直らせました。
アジャのお陰で立ち直った府川選手は、後に全女の人気レスラーとして活躍し、アジャが全女を退団してアルシオンを立ち上げた時は、行動を共にしました。
府川選手だけではなく、アジャに励まされたり叱咤されたりしたことで、プロレスラーとして生きていく決心をした人はたくさんいます。
だから彼女はリスペクトされているのです。
ハーフに生まれたことで様々な苦難に遭い、それを乗り越えてきた「アジャ様」は後にこう語っています。
「ハーフに生まれて良かった」
彼女は今日もカリスマとしてリングに上がっています。
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魔裟さんがいいね!と言っています。
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ばいありーたあくさん
のど輪だ田上!さん>こんにちは(^-^)コメありがとうございます。
ヒールの人ほど気の優しい人が多いですね。
アジャだけでなく、ブル中野もダンプ松本も普段はいい人ですから。
男子レスラーもだいたいそうです。
ブッチャーは人格者だったし、タイガー・ジェット・シンは名士として地元のトロントでは名の通った人物です。
女子レスラーの場合は大半が会社サイドからの命令でやむなくヒールになっています。
「ヒール」をやれ、と言われた理由の1つに気が優しすぎる、というのもあるんです。
ヒールファイトをすることで、今までの自分をリセットして、プロレスラーとしての新しい自分を見つけて欲しい、という会社の親心もあったのでしょう(^-^) -
のど輪だ田上!さん
おはようございます。
この人TVに出てると行動の節々に性格の良さがでてましたね(^^)
裏にはそんなエピソードがあったんですね。
ヒールの人って優しい人が多い気がします。
いや、違うのか。
恐そうだから優しさが目立つだけなのかなぁ。 -
のど輪だ田上!さんがいいね!と言っています。