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2013/03/23 16:46
うまのおまわりさん( 追い込み馬の話特別編)
日経賞は2着ヌケ、毎日杯はカスリもせず...
さすがにこんな日ばかりだと気も滅入ってくるが、明日は仕事だし、気持ちを切り換えなければ...( ̄▽ ̄;)
今日は追い込み馬の話特別編、1998年の日経賞でシンガリ人気(単勝355.7倍)をものともせずに鮮やかな末脚で大波乱を演出した、テンジンショウグンについて書く。
この馬は皐月賞2着の実績があるシャコーグレイドの半弟である。3歳時はクラシックでの活躍も期待されたが、実際は泣かず飛ばず、8歳にして障害に転向するハメになった。
9歳になって、障害で2勝を挙げていたテンジンショウグンが日経賞に出走した理由は、春の障害開催がある中山競馬場のバンケットが合わなかったので、仕方なく出走したというのが真相である。
だからシンガリ人気も致し方なかったのだが、レースでは先に抜け出したローゼンカバリーを直線で外から一気に差しきり、9歳にして初めての重賞制覇を成し遂げた、
ちなみに馬連は213370円の大万馬券である。
日経賞勝ちの後は元の鳴かず飛ばずの馬に戻ってしまったテンジンショウグンは、同年のアルゼンチン共和国杯を最後に現役を引退、乗馬となった。
乗馬となったテンジンショウグンの新たな職場は「警察庁騎馬隊」である。
彼は「新志号」と名前を変え、皇宮やパレードの警備にあたる一方、子供たちを対象とした交通安全教室にも顔を出し、「うまのおまわりさん」として子供たちにも親しまれる存在となった。
彼が警察庁のお眼鏡にかなったのは、穏和な気性と丈夫な脚元の持ち主だったからである。
現在は騎馬隊も引退し、北海道内にある功労馬専門の牧場で余生を過ごしている。
(日記の書き方は元に戻しました。どうもこの書き方でないとしっくり来ない)